【絶対失敗しない】市場調査の会社選びのポイント5選!調査会社7選を徹底比較
市場調査は、意思決定と戦略策定において不可欠な役割を果たします。市場調査が適切に実施されないと、リスクの見落しやミスリーディングを招き、思わぬ問題に直面します。正確で信頼性の高い市場調査は、ビジネスの成功を左右する1番重要な要素といっても過言ではありません。
本記事をお読みの皆様は、「どの市場調査会社に依頼すべきか」、「どのような基準で会社を選定すれば良いのか」、「会社選びで失敗しないためには何に注意すべきか」といった疑問をお持ちかもしれません。
この記事では、市場調査会社の選び方のポイントを具体的に解説します。
ぜひ、本記事を最後までお読みいただき、市場調査の会社選びにお役立ていただければ幸いです。
調査会社へ依頼するメリット
市場調査を、自社で実施する方法と調査会社に依頼する方法があると思いますが、ここでは調査会社へ依頼するメリットを詳しく解説いたします。
高い信頼性と客観性のある調査・分析が可能
自社で市場調査を行う場合、過去の事例や競合の動向に影響されやすく、調査結果にバイアスがかかることがしばしばあります。また、調査に不慣れなことから、重要な要素を見落としたり、信頼性に欠けるデータに依存してしまうリスクも否めません。
これに対し、市場調査会社は中立的な視点で、計画的かつ適切な手順に従ってデータを収集・分析します。情報源の精選にも細心の注意を払い、一次情報と二次情報を適切に区別し、その特性に応じてデータを扱います。このようなアプローチにより、収集されたデータの客観性を保ちつつ、信頼性の高い分析を行うことができるのです。
専門的知識に基づく高度な調査・分析が可能
市場調査会社は、特定の業界や市場・地域に関する専門的な知識を豊富に持ち合わせています。単なる表面的なデータ収集を超えて、業界特有の複雑な動向や顧客の深層心理を理解することが可能です。さらに、トレンドや先端技術にも調査対応ができるため、自社でのキャッチアップが難しい状況に関しても、先見的な戦略を立てる際の強力なサポートとなるでしょう。
社内リソースを有効活用できる
市場調査を自社で実施すると、慣れないがゆえに生じる非効率な作業や、社内の連携の難しさが問題となることがあります。本来の調査目的から外れた調査・分析をしてしまうケースは少なくありません。
しかし、社内のリソースは限られており、大切に使う必要があります。市場調査を専門の会社に依頼することで、社内の人材を、より重要な業務に専念させ、より価値ある成果を目指すことができるのです。
調査会社へ依頼するデメリット
では、調査会社に依頼する際のデメリットは何なのでしょうか?アクシアが考える、外部委託するデメリットについて解説いたします。
コストが発生する
市場調査会社への依頼は、自社で行うよりもコストがかかります。専門的な調査が必要な場合であったり、サンプル数や広範な調査が必要な場合、調査内容に応じた費用がかかります。
調査結果の不確実性
選定した調査会社によっては、期待した成果が得られないリスクも存在します。特に、調査目的はもちろん、市場・業界に精通していない調査会社を選んだ場合、望む情報や分析結果が得られないことは多々あります。
内部情報の漏洩リスク
市場調査には企業の機密情報や戦略が関わることがあり、外部の調査会社に委託することで情報漏洩のリスクがあります。
市場調査会社の選び方のポイント
調査会社に市場調査を依頼することの、メリット・デメリットについて解説しました。ではどうやって調査会社を選ぶべきなのでしょうか?
ここでは調査会社を選ぶ際に重視すべき5つのポイントを紹介します。
【市場調査会社の選び方のポイント】
- リサーチの品質
- 調査会社のコスト
- 調査結果が出るまでにかかる時間
- 担当者の知見と提案の柔軟さ
- 業界・分野の調査実績の確認
一つずつ詳しく解説いたします。
1. リサーチの品質
リサーチの品質を決めるのは、調査設計とパネル(回答者)と言っても過言ではありません。
調査設計については、自社のニーズに合わせた様々な手法を提案してくれるか、という点を重視しましょう。
また「対象者へのインタビューがしっかりできるか」についても必ず確認すべきです。業界知識はもちろん、質問設計や対象者に合わせて柔軟に対応する技術が無ければなりません。
パネル(回答者)については、以下の2点が重要です。
- 対象者の趣味嗜好や属性が調査内容に合っているか
- 十分なサンプル数が確保されているか
適切なパネルがない場合、調査内容にバイアスがかかってしまうリスクがあります。
調査会社を選ぶ際には、手法とパネルの両面から判断するようにしましょう。
2. 市場調査のコスト
当然コストも選定基準の一つです。調査費用は提供するサービスの内容や、専門分野によって価格が大きく異なります。
予算とのバランスを考慮しながら、コスト効果の高い会社を選ぶことが重要です。
正確なコストを算出するには、自社の具体的なニーズや調査目的、期待する結果を明確に伝える必要があります。そのうえで、最低価格の調査会社を選ぶのでなく、費用に見合う価値があるかという点も評価すべきです。
隠れた費用や追加料金の可能性も考慮しなければなりません。
調査範囲の拡大や、調査の中で発生する新たな要望が発生することは良くあります。
後から交渉が可能かどうか、初期費用に追加を想定したコストが含まれているか、についてもしっかりと確認しましょう。
3. 調査結果が出るまでにかかる時間
調査結果が出るまでのリードタイムもポイントになります。
調査にかかる時間、レポート提出までのリードタイムは会社によって異なります。
納期を重視したい場合は条件をそろえて比較しなければなりません。
調査結果が出るまでの時間を選定基準にする場合、必ず早さの要因を確認するようにしましょう。
単に早いだけでなく、クオリティを保つための体制が整っているか、つまり
- 十分な人員
- 適切な技術
- 効率的なプロセス
が存在するかを確認することが肝心です。
例えば、自動化ツールで迅速に収集・分析する会社や、短納期のプロジェクトに特化した会社は、短いリードタイムでも高品質な結果を提供してくれるかもしれません。
調査結果が出るまでの時間だけでなく、早さの根拠をしっかりと確認するようにしましょう。
4. 担当者の知見と提案の柔軟さ
市場調査を成功させるには、知見の深さと提案の柔軟性を持つ担当者に相談することが、極めて重要です。
市場調査はニーズに基づいて、常にオーダーメイドで設計されます。
そのためクライアントの要望を、そのまま調査に反映させるだけでは、優秀な担当者とはいえません。
調査背景や制約を理解し、達成したいゴールから逆算した調査を、柔軟に設計できる力が求められます。
時にはクライアントが想定していなかった新たな視点や解決策を提示できる担当者が理想です。
担当者の能力は市場調査の品質と成果に直結しますので、調査会社を選ぶ際はしっかりと担当者の対応を観察しましょう。
5. 業界・分野の調査実績の確認
調査会社を選ぶポイントとして、特に重視すべき点が依頼する業界や分野における実績の確認です。
業界特有の文化や消費者の行動を理解している調査会社は、より精度の高い分析が可能です。
調査会社によって得意分野が異なることも考慮すべきでしょう。
市場調査の種類は
- 公共機関から依頼される大規模な社会調査
- 企業イメージ調査
- 消費者インタビュー
- オンラインアンケート調査など
など多岐にわたりますので、自社に合った手法の実績があるか、という点もポイントです。
市場調査は単なるデータ収集ではなく、戦略的な意思決定を支援するための手段。
自社が求める情報やデータ収集の目的に、最も適した経験と実績のある調査会社を選ぶことが、効果的な市場調査を行う鍵です。
おすすめの市場調査会社7選を徹底比較
リサーチ業界において、市場調査に強みのある7社をご紹介します。特徴や提供サービスを確認し、自社に合った調査会社を選びましょう。
【比較項目】
- 特徴
- 実績
- 設立
- サービス一覧
AXIA Marketing株式会社
データ分析にとどまらず、しっかりとしたインタビューによって「業界・市場の生の声」を収集することを重視しています。調査だけでなく事業戦略のコンサルティングまで一気通貫で対応できる点も強みです。
特徴:事業戦略立案に必要な情報を適切な価格で提供しています。多様な業界・業種に対応し、特に海外市場調査に強みを持ち、50カ国以上での調査実績があります。
取引先:日系大手エンジニアリング会社、食品メーカー、産業機械メーカー、外資系マーケティングリサーチ会社、外資系コンサルティング会社、自動車部品メーカー、日用品メーカー、化学メーカー、シンクタンクなど
設立年月:2022年6月
提供サービス:市場調査、ベンチマーク調査、海外調査、技術動向調査、製品・サービス調査、ニーズ調査、新規事業開発支援、アライアンス支援、海外市場参入コンサルティング など
1時間の無料オンライン相談も承っております
お見積りなどもお気軽にお問い合わせください
インテージ
日本最大級のマーケティングリサーチ会社で、豊富なデータベースと高度な分析技術を活用し、企業のマーケティング活動を支援しています。
特徴:全国規模の消費者パネルを保有し、リアルタイムで市場動向を把握できる点が特徴です。
取引先:消費財メーカー、医薬品メーカー、金融、IT・通信、自動車メーカーなど
設立年月:1960年3月
サービス一覧:市場調査、消費者パネル提供、データ分析、コンサルティングなど
マクロミル
”リサーチをアクションにつなげる”をモットーに、インターネットリサーチを中心とした、迅速かつ高品質なデータ収集と分析を提供しています。
特徴:独自のアンケートモニタサイトを運営し、多様な消費者の声を収集できる点が特徴です。国内のオンライン・マーケティング・リサーチ市場ではトップシェアを誇ります。
取引先:消費財メーカー、食品・飲料メーカー、化粧品メーカー、医薬品メーカー、金融、IT・通信企業、自動車メーカーなど
設立年月:2000年1月
サービス一覧:オンラインアンケート、モニター募集、データ分析、マーケティングコンサルティングなど
アスマーク
独自のリクルーティングサービスにより、定量・定性調査を組み合わせた総合的なマーケティングリサーチを提供し、企業の意思決定を支援しています。
特徴:ISO20252認証を取得し、高品質な調査を迅速に提供できる体制を整えています。
取引先:食品・飲料メーカー、化粧品メーカー、医薬品メーカー、日用品メーカー、家電メーカー、自動車メーカー
設立年月:2001年12月
サービス一覧:ネットリサーチ、会場調査、グループインタビュー、デプスインタビュー、データ分析、海外調査など
GMOリサーチ&AI
業界最大級のパネルネットワークと技術力を活用し、グローバルな市場調査とマーケティングサービスを提供しています。
特徴:日本・アジアを中心に、世界各国での調査が可能であり、AIを活用した高度なデータ分析も行っています。
取引先:調査会社、シンクタンク、コンサルティング会社、一般事業会社など
設立年月:2002年4月1日
サービス一覧:ネットリサーチ、国内調査(アンケート・インタビュー)、海外調査(アンケート・インタビュー)、マーケティングソリューション(アンケートを活用したプロモーション)、リサーチプラットフォームの提供など
クロスマーケティング
日本最大級のリサーチパネル数を用いて、マーケティングリサーチからデータマーケティング、グローバルリサーチまで、幅広いサービスを提供しています。
特徴:多様な調査手法とデータ分析を組み合わせ、クライアントの課題解決に向けた最適なソリューションを提案します。
取引先:消費財メーカー、食品・飲料メーカー、化粧品メーカー、医薬品メーカー、金融、IT・通信メーカー、自動車メーカー
設立年月:2003年4月
サービス一覧:ネットリサーチ、定性調査、データマーケティング、海外調査、コンサルティングなど
Quest
リサーチ×デジタル×デザインの力を駆使し、生活者の声を企業へ効果的に届けるサービスを展開しています。
特徴:最短半日でできる定量調査など、デジタルを駆使したサービス群を持っている点が強みです。
取引先:消費財メーカー、食品・飲料メーカー、化粧品メーカー、医薬品メーカー、IT・通信メーカー
設立年月:2018年11月
サービス一覧:リサーチ支援、アンケート集計・分析ツール「コエミル」、オンラインインタビューサービス「qork」など
調査会社の最大手はどこ?
調査会社の最大手は米国のニールセン・ホールディングスです。1923年に設立し、世界100か国以上で事業を展開しており、市場調査のみならず各種メディアにおける消費者行動や、広告効果に関する統計調査を行っています。
1961年にニールセン日本支社が設置され、日本で初めて機械を使った「テレビ視聴率」の調査を開始しました。(現在テレビ視聴率調査はビデオリサーチ社が実施)
まとめ
本記事では、市場調査を外部の会社に依頼する際のメリットとデメリット、さらに選定のための重要なポイントについて解説しました。
適切な市場調査会社を選ぶことは事業の成功に直結する大切な要素となります。本記事が、貴社に最適な市場調査パートナーを選ぶ手助けになれば幸いです。
アクシアの市場調査
アクシアマーケティングでは、様々な業界・分野での調査経験と専門知識を活かし、幅広い市場調査サービスを展開しています。データ収集から分析、戦略提案まで、お客様のニーズに合わせたアプローチで支援いたします。
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