金田大樹

記事の監修者

金田大樹

AXIA Marketing代表取締役

リサーチ会社を活用した経営判断を、日本企業の常識にしていくことがモットー。

鉄鋼専門商社や株式会社ネオキャリアのフィリピン現地法人での勤務を経て、リサーチ事業にて起業。中堅から大手調査会社やコンサルティング会社のリサーチのプロジェクト管理を行った。その後、AXIA Marketing(アクシアマーケティング)株式会社を設立し、代表取締役に就任。上場企業をはじめ、多くの企業の成長を「価値ある情報提供力」でサポートしている。

海外市場への進出を考えたとき、まず何からすべきなのか?進出後にトラブルが起きた際にどうすればいいのか?そのような悩みの解決に役立つのが、コンサルです。

この記事では、海外の市場調査に特化した、おすすめのコンサル会社を12社ご紹介していきます。海外向けのコンサルがどのようなものなのかや選び方のポイントについても解説しますので、自社に最適なパートナーを見つけるためにぜひ参考にしてください。

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海外進出におけるコンサルとは

海外市場調査のコンサルは、企業が海外で事業をスタートさせる際に必要な情報収集や戦略づくりを専門的にサポートする存在です。海外調査は、語学力や異文化理解、法規制の知識など幅広い専門性が求められ、自社だけで進めるには負担が大きくなりがちです。特にBtoB分野では、適切な調査対象を集めること自体が難しく、時間やコストも膨らみやすくなります。  

そのため、多くの企業が海外調査に強いコンサル会社を活用しています。コンサルは市場調査に加え、現地の法律・税制の確認、ビジネスパートナー探し、文化や商習慣への対応など、進出に必要な準備を幅広く支援しています。こうした専門的なサポートを受けることで、企業はリスクを抑えて効率的に海外展開を進められ、より成功につながりやすい戦略を描けるようになるのです。

海外進出をサポートするコンサルのサービス内容

海外進出をサポートするコンサルでは、上記の図のように市場調査や現地の法規のサポートのほか、パートナー探し・交渉や戦略策定・営業のサポートなどさまざまな業務を行います。

ここではコンサルのサービス内容を分かりやすく「市場参入前に行う調査」「市場参入後に行う調査」「海外市場調査以外の業務」に分けて解説します。

市場参入前の海外市場調査

海外市場へ参入する前には、現地の実態を正確に把握するための調査が欠かせません。特に、自社だけでは得にくい情報を補完してくれるのが、海外調査会社と進出支援コンサルの役割です。具体的に、市場参入前に行う調査と目的を下記にまとめてみました。

市場規模/動向分析進出国・地域の市場規模、成長性、将来予測を定量的に把握し、進出可否を判断。最適なビジネスモデルを検討する。
競合分析現地企業のシェア、価格戦略、強み・弱みを調査し、自社の差別化ポイントを抽出。競争戦略を設計する。
消費者(顧客)調査ニーズ・行動・購買力などを定性/定量で調査し、ターゲット像を明確化。商品・サービスの方向性を策定する。
流通構造/チャネル調査流通経路、物流体制、商習慣の実態を把握することで、最適な販売チャネルを導き出す。パートナー戦略の構築も提案する。
規制・法制度調査法規制、参入制限、許認可などのリスクを調査し、専門家のアドバイスによって安全な進出を支援する。
ビジネスモデル検証需要・価格許容度・収益性を踏まえ収益モデルや提携スキームを設計。仮説を検証し、実現可能性を高める。

こうした調査とコンサルの組み合わせによって、海外進出の初期段階で起こりがちな失敗リスクを大幅に抑えることができます。また、市場の実態に基づいた戦略を練ることで、事業の成功確度を高められる点も大きなメリットです。特に未知の領域へ踏み出す企業にとっては、信頼できる外部パートナーを持つことが重要になるでしょう。

市場参入後の市場調査

海外市場に本格参入した後でも、調査は単なる「事前準備」だけで終わるものではありません。参入後にも継続的にリサーチすることで、ブランド認知の浸透具合や顧客満足度、そしてチャネル別の実績などをリアルに把握できます。

ブランド評価・認知度現地の消費者に対してブランドの知名度やイメージ調査を実施し、参入直後の認知度やブランドポジションを定量・定性で把握する。
顧客満足・利用実態製品・サービスを実際に使っている顧客へのアンケートやインタビューを通じて、満足度、用途、改善ポイントを収集する。
競合の変化分析参入後の競合動向(価格戦略、プロモーション、販売チャネルの変更など)を追跡する。
チャネルパフォーマンス評価販売チャネル(例:現地代理店、オンライン販売など)の効果や課題を分析する。
市場拡大/セグメント分析既存ユーザーを分析し、新たなターゲット層やセグメントの可能性を探る。
継続的トレンド調査定期的な定量・定性調査によって、消費者トレンドや市場変化の推移をモニタリングする。

進出企業が現地での競争力を高めつつ、持続可能な事業展開を実現するためには、継続した市場の監視と改善を繰り返すことが重要です。海外の市場調査は一度行えば終わりではなく、市場環境の変化に応じてアップデートし続ける必要があります。

専門知識を持つコンサルを活用することで、最新の市場動向を効率的に把握し、適切な改善策をスピーディーに講じられるようになるため、より現地に合った事業を展開しやすくなるのです。

海外市場調査以外の業務

海外進出をサポートするコンサルは、市場調査以外にも幅広い業務を担っています。主な内容は以下の通りです。

  • 現地の法規制や税務対応の助言:現地の法律や税制の理解、許認可申請など、進出に不可欠な手続きを支援
  • ビジネスパートナーの選定・交渉支援:現地での取引先や提携先の候補選定、交渉プロセスのサポートを実施
  • 進出戦略の策定:市場調査を踏まえた事業計画や販売戦略の構築を支援し、競争優位を築くための戦術を練る
  • 営業支援や販路開拓のサポート:現地での営業活動や流通チャネルの構築、販売促進を後押し
  • 現地での人事・労務管理支援:スタッフ採用や労務管理の支援により、現地法人の運営をスムーズに行う

このように、多面的なサービスによって企業の海外進出を全方位的に支援し、リスクの軽減と成功の確率向上に貢献するのが、海外進出をサポートするコンサルの役割なのです。

海外進出支援コンサルの種類

海外進出を成功させるためには、自社の目的や課題に応じて、どのタイプのコンサルを活用するかを見極めることが大切です。以下に、海外市場調査コンサルの主な種類とその特徴をわかりやすくまとめました。

特定国・地域特化型ベトナムやタイなど特定地域の市場に強みを持ち、現地ネットワークが豊富。文化・商習慣への適応やパートナー開拓に強い。
機能特化型(マーケティング・物流など)市場調査、販路戦略、物流、デジタルマーケティングなど特定機能に特化。現地でのブランド展開や業務効率化の支援に強みを持つ。
投資/M&A 特化型事業投資、買収(M&A)、合弁事業などの資本戦略に特化。デューデリジェンス、交渉、統合支援などリスクを抑えた進出をサポート。

特定の国や地域に特化しているタイプは、現地にオフィスを構えて、現地の強力なビジネスパートナーと提携している場合もあります。近年では、ベトナムやタイなどの新興国に特化している企業が、注目を集めている傾向です。

マーケティングや物流などに特化しているタイプは、現地の市場調査や戦略の立案などを行います。また、ウェブ上で集客を行うコンサル会社が増加している傾向です。

投資や買収に特化しているタイプは、投資やM&Aに関するサポートを行っています。

それぞれの特徴によって得られる効果が異なるため、自社のニーズや必要なサポートに応じて、海外進出支援コンサルタント会社を選ぶようにしましょう。

海外進出支援コンサルの費用相場

海外進出支援コンサルは提供内容の幅が広く、相談内容・依頼形態によって料金に大きな差があります。以下に、一般的なコンサル費用の相場をまとめます。ただし、どのサポートについても国や調査内容などで変動する可能性がありますので、その点はご留意ください。

サービス内容費用相場
市場調査約 100万〜500万円前後(デスクリサーチからフィールド調査まで)
法務サポート約 50万円〜数百万円(国・法域・契約数などで変動)
事業戦略策定数百万円〜数千万円(市場参入からビジネスモデル構築まで含む)
継続的アドバイザリー(月額)月額 30万円〜50万円 が一般的。
成功報酬型売上・利益の 5~20% を報酬とする契約も存在。

海外市場調査だけを依頼すれば比較的リーズナブルで、これに法務や事業戦略策定のサポートなどを依頼すると、それだけ費用が高額になっていきます。一方で月額アドバイザリー契約は長期的な成長伴走型の支援が受けられる契約です。こちらは継続的な戦略見直しや支援を受けたい企業に特に有効です。

また、こういった契約時や月額の支払いのほか、成功報酬型をとる企業も近年増えつつあります。成功報酬型のコンサル会社は初期コストを抑えつつ成果に応じて支払えるというメリットがありますが、契約条件や報酬率の妥当性を慎重に確認する必要があります。

市場調査の費用相場については、「市場調査の費用相場を手法別・依頼先別に解説!価格を抑えるためのポイントや成功事例は?」で詳しく解説しています。併せてご確認ください。

海外進出支援コンサルの評価ポイント

それでは、海外市場調査を含む海外進出支援コンサルの具体的な選び方について見ていきましょう。評価したいポイントは、「対象地域・国の強み」「調査手法」「定量調査の精度」「納品形式・報告の質」「戦略支援力」「法務・税務知見」「継続支援・アドバイザリー契約」「コストと契約条件」の8つです。それぞれ詳しく解説していきます。

見るべきポイント理由・解説
対象地域・国の強みコンサル/調査会社が対応可能な国・地域の広さや、特定地域に深い知見を持っているか多国展開か特定地域進出かによって、適したパートナーが変わる。地域ごとの文化・商習慣に精通しているかが重要になる。
調査手法定量調査(アンケート)、定性調査(インタビュー)、混合型など、多様な手法が使えるかリサーチ手法が多彩であれば、市場実態を深く正確に把握でき、戦略の信頼性が高まる。
定量調査の精度サンプル数や調査設計が適切かどうか統計的信頼性の高い数値データを得ることで、進出判断やROI(投資対効果)をより精密に設計できる。
納品形式・報告の質レポートの形式(図表・分析レポート・プレゼン資料など)や品質どのような形で知見を得られるかによって、自社内での意思決定や共有のしやすさが変わる。
戦略支援力進出戦略やビジネスモデルの策定能力、アライアンス支援の実績調査データを元に実践的な戦略設計ができるか。単なる分析ではなく、実際のビジネスに落とせるかが鍵。
法務・税務知見現地の法律・規制・税制に対するアドバイス力進出先の法制度リスクを減らし、安心してビジネスを始められるかどうかを左右する。
継続支援・アドバイザリー契約月額アドバイザリーなど定期的なサポートが可能か進出後の市場変化を見ながら戦略を継続的に修正できる体制を持っているかが重要。 
コストと契約条件契約形態(成功報酬 / 固定費 / プロジェクト型など)および費用構造コスト構造が自社のリスク許容度や予算感と合っているか。長期支援なら月額、成果重視なら報酬型など選択肢も考える。

これらを総合的に判断し、自社の事業フェーズや目標に最適化されたコンサルを選ぶことが、海外進出成功の鍵となります。選定においては実績や現地ネットワークの有無、コミュニケーション力も重視しましょう。

実績のある海外進出支援コンサル会社12選

海外進出を考える際、最適な支援ができるコンサルタント会社を選ぶことが成功につながります。

以下から紹介する12の海外進出支援コンサル会社は、海外市場調査などを行う際にも業種別の特性を理解し、それぞれ異なる地域に特化したサービスを行っています。それぞれの会社がどのようにして企業の海外進出を支援しているのか、その詳細な実績とサービス内容について見ていきましょう。

会社名特徴・強み
AXIA Marketing株式会社
グローバル市場の調査やデータ分析に強みを持つコンサル会社。現地の専門家や有識者への独自ネットワークを活かし、定性・定量の両面から市場環境や競合構造を多面的に分析。実践的な進出戦略提案や、国内外の幅広い業界ニーズにきめ細かく対応できる点が特長。
プルーブ株式会社
海外展開に特化したコンサル会社で、市場調査・戦略立案から現地体制構築まで一気通貫で支援。現地パートナーと連携し、法規制・文化・商習慣まで考慮した具体性ある進出計画が強み。
アクセンチュア株式会社
戦略・コンサルからテクノロジー、BPOまでを提供する世界最大級の総合コンサル。特にDX支援に強く、クラウドやAIを活用した業務改革や新規事業創出を支援。グローバルなナレッジと大規模デリバリー拠点を活かし、構想から実装・運用まで対応。
株式会社黎明コンサルティング・グループ
アジアを中心に、2000件超の支援実績を持つ海外展開コンサル。市場調査、現地法人設立、業務プロセス改善、販路開拓までをワンストップで提供し、とくに中小企業向けに低コストかつ実務的な進出支援が強み。JETROネットワークも活かしてリスクを抑えた展開を支援。
株式会社クロスインデックス
翻訳・通訳と海外調査に特化したコンサル会社。141か国・約1万4千人のエキスパートネットワークを活用し、多言語翻訳や外国人アンケート、現地調査を提供。単なる翻訳にとどまらず、文化的ニュアンスを踏まえた表現調整で、グローバルコミュニケーションの精度が高い。
フェネトル・パートナーズ株式会社
アジア・欧州・北米など、50か国以上をカバーする海外進出コンサル。市場調査から販路開拓、営業代行、貿易実務まで、売上づくりを見据えた一貫支援が特徴。中堅・中小企業案件も多く、現地営業機能を含めた「実行力のあるサポート」が高評価。
株式会社AGSコンサルティング
税務・会計を軸に、IPOやM&A、組織再編、資本政策まで支援する総合会計ファーム。上場準備企業や海外展開企業向けに、国際税務・ガバナンスなど高度なテーマにも対応可能。各社の成長ステージに合わせた実務的なアドバイスと伴走支援が強み。
株式会社ピー・アンド・イー・ディレクションズ
経営計画の策定と実行支援に特化したコンサル会社。市場・競合分析を踏まえた中期経営計画や新規事業戦略を立案し、その後の実行プロセスまで伴走。机上の戦略にとどめず、現場に落とし込める「実行可能な計画作り」に重きを置いている点が特徴。
株式会社未来トレンド研究機構(旧 ESP総研)
企業の国際化とデジタルトランスフォーメーションに強みを持つコンサル会社。市場調査、競合分析、リスク評価、アライアンス戦略などを通じ、持続的成長を見据えた戦略を設計。アジア・欧州・北米の規制や文化差を踏まえた海外進出支援にも定評あり。
株式会社インテージ
日本最大級のマーケティングリサーチ会社で、アジア中心に9か国拠点と約1,100万人のオンラインパネルを保有。オンライン調査、会場調査、専門家インタビューなど多彩な手法で、海外市場のニーズ把握から参入後の顧客分析まで一貫支援。独自データとローカル知見が強み。
株式会社クロス・マーケティング
世界85か国以上をカバーし、年間1,000件超の海外調査を行うリサーチ企業。多言語アンケート設計からデータ収集・集計までワンストップ対応し、最短翌日納品も可能なスピードが特徴。パネル品質管理とデータクレンジング体制により、短納期でも信頼性の高い結果を提供。
株式会社インフォキュービック・ジャパン
海外デジタルマーケティング専門のエージェンシーで、1,300社以上の支援実績を持つ。海外競合分析やペルソナ設計に加え、多言語広告運用、コンテンツ制作、SNS運用を一括支援。14,000人超のインフルエンサーネットワークを活用した海外インフルエンサーマーケも強み。
※各社の画像および説明は公式サイトより引用

AXIA Marketing株式会社

AXIA Marketingは、高い市場調査とデータ分析の専門知識を持ち、特に海外市場での強みを持っています。グローバルな視点からの情報収集と詳細な企業分析を通じて、顧客に深い考察と具体的な市場進出戦略をもたらします。

AXIA Marketingには、さまざまな業界に精通したリサーチャーが在籍していることも特徴です。こうした専門家が、それぞれの顧客に合わせたマーケティング戦略立案の支援を行っています。

受けられるサービスは、データに基づく詳細な市場の可視化から、競争分析、ターゲット市場の選定、アライアンス支援、進出後のブランド戦略までカバーするといった多くの範囲をカバーしております。企業が新たな市場に、効果的に進出するための全面的な支援となっています。

このように、AXIA Marketingは、綿密な市場調査に基づいた戦略的なアプローチで、多くの企業の海外展開を成功に導いています。

プルーブ株式会社

引用:プルーブ株式会社公式サイト

プルーヴ株式会社は、顧客のグローバル展開を支援するために、具体的な海外市場進出戦略を行うコンサルティングファームです。同社は特に、市場調査と戦略立案において、その専門性を発揮しています。

顧客が直面する地域ごとの課題を洞察し、包括的なリサーチと分析を通じて、最適な進出計画を提案します。具体的には、現地の消費者行動や競合状況の詳細な分析、法規制や文化的要因への適応策を策定することで、クライアントの成功確率を高めるのです。

またプルーヴ株式会社は、顧客と密接に協力しながら、継続的なサポートと調整を行い、市場動向に応じた戦略の修正や追加提案も行います。これにより、クライアントは持続可能な市場成長と競争優位性が得られるのです。

アクセンチュア株式会社

引用:アクセンチュア株式会社公式サイト

アクセンチュア株式会社は、戦略とコンサルティング、テクノロジー、オペレーションズ、インダストリーXなど幅広いサービスを行う総合コンサルティング企業です。

特に、デジタルトランスフォーメーションを支援するテクノロジー戦略では業界をリードしています。アクセンチュアは、複雑なビジネス課題に対して革新的な解決策を提案し、企業が変革を遂げるのを助けることで知られています。

アクセンチュアの強みは、グローバルな規模と深い業界知識に裏打ちされた洞察力です。顧客企業が市場で優位を占めるための戦略的アドバイスを行います。

さらに、アクセンチュアは大規模なデリバリー拠点を活用し、買収を通じた成長戦略を実施することで、変革のパートナーとしての役割を果たしています。

株式会社黎明コンサルティング・グループ

引用:株式会社黎明コンサルティング・グループ公式サイト

株式会社黎明コンサルティング・グループは、特にアジア地域での事業展開を支援するコンサルティング会社です。この企業は、業種別に特化したアプローチで知られ、2000件を超える支援実績があります。

サービス内容は、市場調査から始まり、現地法人の設立支援、業務プロセスの最適化、販路開拓支援に至るまで、クライアントの海外ビジネス展開全般をカバーしています。

特に、中小企業を対象にしたサービスでは、低コストで効果的な市場進出戦略を行うことが特徴です。関わった多くの日本企業が成功を収めています。

また、株式会社黎明コンサルティング・グループは、日本貿易振興機構(JETRO)に加盟しており、そのネットワークを活用して企業のグローバル展開をサポートしています。

株式会社クロスインデックス

引用:株式会社クロスインデックス公式サイト

株式会社クロスインデックスは、翻訳、通訳、海外調査、外国人アンケート調査を専門とするコンサルティング企業です。141カ国に渡る海外展開を行い、約14000名のエキスパートスタッフを抱えています。その多国籍・多言語能力を活かして、企業のグローバル展開を支援するのです。

クロスインデックスのサービスは、単なる言語翻訳にとどまらず、ビジネス文書の翻訳や専門的なテープ起こし、文化的ニュアンスを考慮したコミュニケーション戦略の提案まで行います。

また、企業が新たな市場に進出する際には、現地の市場動向を理解するための詳細な調査や、ターゲット顧客の意見を集めるアンケート調査も行い、戦略立案に必要なリアルタイムなデータをもたらします。こうしたサービスにより、クライアント企業は文化的な壁を乗り越え、効果的に新市場に適応することが可能です。

フェネトル・パートナーズ株式会社

引用:フェネトル・パートナーズ株式会社公式サイト

フェネトル・パートナーズ株式会社は、グローバル市場における日本企業の海外進出を専門とするコンサルティングファームです。特に、アジア、ヨーロッパ、北米などの広範な地域において豊富な実績を持っています。

フェネトル・パートナーズは市場調査、販路開拓、営業代行、そして貿易を含む一連の業務をサポートし、クライアントの海外市場での成功を促進します。

具体的なコンサルティングサービスは、ターゲット市場での詳細な消費者分析、競合分析、そして現地法規と市場動向に基づく戦略策定などです。

さらに、フェネトル・パートナーズは多様性を尊重し、異なる文化的背景を持つチームを活用して、クライアントに新しい価値を創出するソリューションをもたらしています。

株式会社AGSコンサルティング

引用:株式会社AGSコンサルティング公式サイト

株式会社AGSコンサルティングは、税務と会計を中心とした幅広い専門サービスを行う総合会計事務所です。特にIPO、M&A、増資、MBOなどの資本戦略に関する高度な専門知識を持っています。

AGSコンサルティングは、各種税務申告や経営戦略立案の支援を通じて、企業の成長と発展を積極的にサポートしています。また、国内外の事業展開を考慮した税務アドバイスも得意とし、多国籍企業や海外進出を目指す企業に対して、国際税務の複雑な課題解決に対応しています。

クライアント一社一社の具体的なニーズに合わせ、カスタマイズされたサービスを行うことを重視し、その実行力と専門性から多くの企業に信頼されています。

株式会社ピー・アンド・イー・ディレクションズ

引用:株式会社ピー・アンド・イー・ディレクションズ公式サイト

株式会社ピー・アンド・イー・ディレクションズは、計画策定と実行支援を中心とした経営コンサルティングを行う会社です。特に、企業の事業成長を促進するための戦略立案に強みを持ち、クライアントのニーズに応じてカスタマイズされたソリューションを提案しています。

サービスは、市場調査から始まり、戦略の実行までをカバーし、その過程でクライアントのビジネス環境や目標に合わせて具体的な実行計画を作成します。これにより、クライアント企業は競争優位を確立し、持続可能な成長を達成することが可能です。

ピー・アンド・イー・ディレクションズは、経営者としての視点を持つ専門家による、計画と実行の両面からのサポートに強みがあり、実行可能な戦略の日常化を目指しています。

株式会社未来トレンド研究機構(旧 ESP総研)

引用:株式会社未来トレンド研究機構公式サイト

株式会社未来トレンド研究機構(旧 ESP総研)は、専門的なコンサルティングサービスを行う会社であり、特に企業の国際化とデジタルトランスフォーメーションの分野で実績を持っています。

クライアントのビジネスモデルを深く理解し、持続可能な成長戦略を設計することに重点を置くプランが特徴。具体的なサービスは、市場調査、競争分析、リスク評価から戦略的アライアンスの構築などです。

また、未来トレンド研究機構は、海外市場への進出支援においても豊富な経験をもっています。特にアジア、ヨーロッパ、北米市場における規制の理解や文化の違いに対応したマーケティング戦略の開発が得意です。こうした国際的な分野におけるサービスは、新しい市場でのブランディングから現地での事業運営まで、クライアント企業が直面するあらゆる課題に対応可能です。

このように未来トレンド研究機構は、多岐にわたる専門知識と国際的な視点を活かし、クライアントの海外事業成功を実現するためのパートナーとして活動しています。

株式会社インテージ

引用:株式会社インテージ

株式会社インテージは、グローバル市場における豊富な調査実績と堅牢なネットワークを持つ日本のリサーチ会社です。アジアを中心に9か国に自社拠点を持ち、中国・インド・ASEAN・欧米地域でも年間500件以上もの海外プロジェクトを手がけています。

インテージは、オンライン定量調査やデスクリサーチからインタビュー調査、会場調査、専門家へのヒアリングまで幅広い手法を用いる点が強みで、初期段階の市場分析から参入後の顧客インサイトの深堀りまで、一貫してサポートしています。

また、「Asian Panel(アジアン・パネル)」と呼ばれるアジア11か国・地域にまたがる大規模なオンライン調査パネルを所有。インドも含めてモニター数は1,100万人を超え、この広域ネットワークを活かした調査設計が可能です。さらに、消費者のライフスタイルや購買行動を可視化する独自ソリューション「Consumer Life Panorama」を使って、現地の生活者理解を深められます。リアルなデータとローカル知見を組み合わせた調査力で、日本企業の海外展開を強力に支えるパートナーです。

株式会社クロス・マーケティング

引用:株式会社クロス・マーケティング

株式会社クロス・マーケティングは、世界85カ国以上をカバーするグローバル調査ネットワークを有し、年間1,000件以上の海外調査実績を持つ強力なマーケティングリサーチ企業です。

クロス・マーケティングの特徴のひとつは「スピード」です。最短で翌日納品が可能な体制を備えており、緊急性の高い市場調査にも柔軟に対応。翻訳やアンケートの多言語対応、現地データ収集までを一貫して行うため、調査準備から実施までの負荷を大幅に軽減できます。

クロス・マーケティングは数多くの国に自社拠点を構えており、欧米、BRICS諸国、東南アジア、オセアニアなど、多様な地域の市場をカバー可能です。質の高いパネル管理やデータクレンジング体制も整えており、信頼性の高い調査結果を得たい企業にとって非常に魅力的な選択肢です。

株式会社インフォキュービック・ジャパン

引用:株式会社インフォキュービック・ジャパン

株式会社インフォキュービック・ジャパン(ICJ)は、海外デジタルマーケティングに特化した老舗企業で、1,300社以上のグローバル事業支援実績を誇ります。

定量・定性リサーチを組み合わせ、「海外競合分析」「見込み客(ペルソナ)調査」「グローバル戦略のガイドライン作成」などを通じて、企業が海外市場における事業機会を戦略的に捉えるサポートを行っています。

また、インフォキュービック・ジャパンは多言語対応の社内体制を整えており、広告キャンペーン設計、コンテンツ制作、SNS運用などを国や地域ごとの特性に合わせて最適化できます。最近では世界14,000人以上のインフルエンサーを活用した「海外インフルエンサーマーケティング」サービスを開始しており、クロスボーダーでのブランド認知拡大やプロモーション力強化を得意としています。 

海外市場調査を依頼する際の注意点

おすすめのコンサル会社を12社紹介してきましたが、事前準備含め行っておきたいことも多くあります。

海外市場調査をコンサル会社に依頼する際に注意したいポイントについてもチェックしておきましょう。

目的や範囲を明確にしておく

海外進出を成功させるには、まず目的と範囲を明確に定義しておくことが不可欠です。進出のゴールが売上拡大なのか、新市場でのブランド確立なのか、あるいはコストを最適化することなのかによって、取るべき戦略や必要なリサーチの深さは大きく変わります。

加えて、参入国や地域を限定するのか・複数国を跨いで展開するか、といった範囲を明確にしておくことで、コンサルの支援内容や予算、スケジュールを最適化できます。

進出プロジェクトを単にコンサルに任せきりにせず、社内責任者がノウハウを学び取りながら伴走する体制を整えることも重要です。コンサルを使うメリットのひとつは外部ノウハウが得られる点にありますが、社内にそれを吸収する仕組みがなければ、将来的に自律的な市場対応力が育ちにくいという課題もあります。社内責任者が進出プロセスを通じて知見を積み、コンサルとの対話を重ねることで、長期的な競争力と持続可能な成長を支える体制が構築できるでしょう。

調査のスケジュールにも気をつける

海外市場調査を依頼する際は、スケジュール管理にも注意が必要です。現地とのやり取りや承認プロセス、データ収集・分析には想定以上の時間がかかることがあります。特にBtoB市場や規制の厳しい国では、回答率や手続きの遅れによって調査完了までの期間が長引くことも少なくありません。

そのため、調査開始から報告書納品までのタイムラインを事前に確認し、余裕をもって計画を立てることが必須です。また、社内で意思決定や承認が必要な場合も、各プロセスにかかる時間を考慮してスケジュールを組むことで、調査結果を有効に活用しやすくなります。

会社やスタッフの信頼性を確認する

海外進出コンサルを選ぶ際には、まずその会社および担当スタッフの信頼性を慎重に見極めることが不可欠です。経験や実績が不透明な会社や、契約内容が曖昧なところに依頼すると、あとで重大なトラブルに巻き込まれるリスクがあります。

具体的には、過去にどの国や業界で支援したか、どれだけ成功事例があるかを確認しましょう。また、担当コンサルタントの知見と進出地域への理解度も重要です。現地事情や文化への理解が浅い担当者では、戦略の精度や実行力に大きな差が出る可能性があります。

さらに、料金体系が明確であるかどうかもチェックポイントです。初期費用や成功報酬、解約条件などが曖昧な会社は避けたほうが安心です。信頼できるコンサルなら、契約前に詳細な見積もりとサービス内容の説明があり、透明性が高い形で支援を進めてくれます。

AXIA Marketingで海外進出に成功した日系企業の事例

最後に、コンサルティング会社「AXIA Marketing」で海外市場調査をした企業の事例についてご紹介します。ぜひ、自社の課題と照らし合わせながら確認してみてください。

日揮ホールディングス株式会社

日揮ホールディングス株式会社は、日揮グループ全体の戦略立案と経営管理を担う中核企業として、国内外での事業拡大を進めています。売上高8,000億円を目指す成長計画の中で、新たな事業パートナー候補の検討が必要になりましたが、公開情報だけでは相手企業の海外展開の実態や強みを十分に把握できないという課題がありました。この初期段階の不確実性を解消するため、AXIA Marketingへ調査をご依頼いただきました。

AXIA Marketingは、独自の海外ネットワークを用いた情報収集と、現地事情に詳しい関係者へのヒアリングを組み合わせ、候補企業の海外事業に関する実態を丁寧に検証。競合状況や市場でのポジション、取引チャネル、強み・弱みといった、公開データだけでは把握しにくいポイントを立体的に明らかにしました。

調査期間中は進捗をこまめに共有し、必要に応じて追加調査も柔軟に実施。日揮ホールディングスのご担当者様からは、「外部に動向が漏れる不安なく、透明性の高い調査を進められた」という評価をいただきました。

最終的な調査結果では、候補企業の海外事業が見た目以上には積極的でない点が判明。それにより、提携検討の軸を“相手企業に合わせる”から“自社の海外実績をより強みに転換する”方向へと調整することができました。公開情報では得られない深い示唆が戦略方針の明確化に直結したことが、大きな成果となっています。

こちらの事例について、詳しくは「「プロの観点で信頼度が高まった」売上高8,000億円を目指す日揮グループがAXIA Marketingに依頼した理由とは?」をご覧ください。

旭株式工業株式会社

旭化学工業株式会社は、硫黄化合物の製造を得意とする化学メーカーで、医薬中間体や電子材料への応用など幅広い領域で事業を展開しています。海外進出を検討するにあたり、自社だけでは現地市場のニーズや用途を十分につかめないという問題を感じたことから、AXIA Marketingに調査をご依頼いただきました。

AXIAによるインタビュー調査や定性分析では、これまで想定していなかった用途や顧客像が明らかに。特に、東南アジアやインド市場における競合状況や顧客構造を具体的に可視化することができた点が大きな成果とされています。

同社の代表取締役社長は、調査によって得られた知見をもとに進出国やターゲット用途を絞ることができたと評価。これにより海外戦略が明確になり、不確実性を抑えつつ効率的な海外展開への道筋を築くことができたとしています。

こちらの事例について、詳しくは「調査を依頼することで海外進出へのビジョンが開けた」化学品製造メーカーがAXIA Marketingに調査を依頼した理由とは?」をご覧ください。

海外市場調査コンサルなら「AXIA Marketing」へ!

この記事では、海外の市場調査など、企業の海外進出支援を行うコンサル企業について詳しく解説しました。各社それぞれに専門領域があり、さらにコンサルサービスの中身にも違いがあります。

ぜひ、各企業の独自の強みや市場での位置づけを照らし合わせ、自分の海外ビジネスの展開や戦略立案において参考になる企業を探してみましょう。

AXIA Marketing(アクシアマーケティング)は、専門的な市場調査から戦略立案、現地法規の把握、マーケティング支援に至るまで、一貫したサポートが可能です。

今後の事業拡大や具体的なコンサルティングを求めているのであれば、ぜひお気軽にご相談ください。

サービスの詳細については、こちらをご覧ください。

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参考文献

海外進出を後押しするコンサルティング会社23社を紹介!会社選びのポイントとは?-比較biz

海外進出に強いおすすめ専門コンサルティング会社8社【選び方や注意点も解説】-コンサルGO

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