金田大樹

記事の監修者

金田大樹

AXIA Marketing代表取締役

リサーチ会社を活用した経営判断を、日本企業の常識にしていくことがモットー。

鉄鋼専門商社や株式会社ネオキャリアのフィリピン現地法人での勤務を経て、リサーチ事業にて起業。中堅から大手調査会社やコンサルティング会社のリサーチのプロジェクト管理を行った。その後、AXIA Marketing(アクシアマーケティング)株式会社を設立し、代表取締役に就任。上場企業をはじめ、多くの企業の成長を「価値ある情報提供力」でサポートしている。

新規事業の成功には、優れたアイデアだけでなく、市場分析・戦略設計・実行支援まで一貫した体制が欠かせません。近年ではAIやデジタル技術の発展により、業界構造が急速に変化しており、自社だけで新規事業を立ち上げるのは容易ではありません。

こうした中で注目されているのが、新規事業開発コンサルティングです。本記事では、2025年におすすめの新規事業コンサル会社10選を紹介するとともに、依頼する際の選び方や成功のポイントを詳しく解説します。

新規事業開発コンサルティングとは?

新規事業開発コンサルティングとは?

新規事業開発コンサルティングとは、企業が新たな事業を立ち上げる際に、構想から実行までを包括的に支援する専門サービスです。市場環境の分析、ターゲット設定、ビジネスモデル構築、事業計画策定、実証実験(PoC)など、事業創出に必要なプロセスを体系的にサポートします。

近年は、既存事業の成長が鈍化する中で、第二・第三の収益の柱を築くために外部の知見を活用する企業が増加しています。コンサルティング会社は、業界分析や市場データに基づいた客観的な視点を提供し、失敗リスクを最小限に抑えつつ実現可能性の高い事業構想を導くことが可能です。

また、社内の意思決定支援や実行フェーズの伴走など、企業の成長段階に応じた柔軟な支援を行う点も大きな特徴です。

新規事業開発でコンサルティングを活用する3つのメリット

新規事業開発でコンサルティングを活用する3つのメリット

新規事業の成功には、アイデアやスピードだけでなく、戦略的な意思決定と市場適応力が求められます。しかし、社内リソースだけでそれらを実現するのは容易ではありません。そこで有効なのが、専門知見と客観的視点を持つコンサルティング会社の活用です。

ここでは、企業が新規事業開発でコンサルを導入する主な3つのメリットを紹介します。

  • 客観的な視点で市場分析や事業評価ができる
  • コンサル会社ならではの新規事業に関する知見やノウハウを活用できる
  • 不足する社内リソースを補うことができる

客観的な視点で市場分析や事業評価ができる

自社だけで新規事業を進める場合、どうしても社内の常識や過去の成功体験に縛られた判断を下してしまう傾向があります。コンサルティング会社を活用することで、第三者としての客観的な視点から市場分析や競合調査を実施でき、事業アイデアの妥当性を冷静に評価できます。

また、統計データや独自リサーチを基に、市場規模・成長性・参入障壁などを定量的に把握することが可能です。これにより、自社の思い込みに頼らずに、数字と根拠に基づいた戦略立案が実現します。結果として、リスクの高い意思決定を回避し、成功確度の高い新規事業を構築できるのです。

コンサル会社ならではの新規事業に関する知見やノウハウを活用できる

コンサルティング会社は、さまざまな業界・企業の新規事業支援を通じて蓄積した豊富な知見とノウハウを持っています。特に、新規事業における「市場選定」「ビジネスモデル構築」「事業スケール戦略」などの成功・失敗パターンを熟知しており、事業フェーズに合わせた最適なアプローチを提案可能です。

さらに、最新のテクノロジーや業界トレンドを踏まえたアドバイスにより、時代の変化に強い戦略を立案できます。社内にない発想や実績に基づくノウハウを取り入れることで、競争優位性を高め、事業開発のスピードを格段に向上させられるのです。

不足する社内リソースを補うことができる

新規事業の立ち上げでは、調査・分析・企画・マーケティング・実行管理など、多岐にわたる専門スキルと人材が必要です。しかし、既存事業を抱える企業ではこれらをすべて自前で賄うのは難しいのが現実です。

コンサルティング会社を活用すれば、外部リソースとして即戦力の専門家がプロジェクトに参画し、スピーディーかつ効率的に事業開発を進められます。また、内部チームとの共同体制を構築することで、社内メンバーのスキルアップやナレッジ共有にもつながります。結果として、限られたリソースで最大の成果を生み出すことが可能となり、事業の実現スピードが大幅に向上するでしょう。

新規事業開発コンサルティングの主な支援内容

新規事業開発コンサルティングの主な支援内容

新規事業コンサルティングは、単なるアイデア提案にとどまらず、市場分析から事業立ち上げまで一貫して支援するのが特徴です。以下では、新規事業開発コンサルティングの主な支援内容を詳しく解説します。

  • 市場調査・ニーズ分析
  • ビジネスモデル検討
  • 事業計画書の作成
  • PoC(概念実証)の実行支援
  • アライアンス・M&A戦略立案
  • 事業立ち上げ支援

市場調査・ニーズ分析

新規事業の成功は、市場の実態をどれだけ正確に把握できるかにかかっています。コンサルティング会社では、統計データや業界レポート、現地インタビューなどを通じて、ターゲット市場の成長性・競合環境・顧客の潜在ニーズを多角的に分析します。

また、AIツールやデータ分析基盤を活用し、消費者の購買行動やトレンド変化をリアルタイムで把握。これにより、「どの市場に参入すべきか」「どんな課題を解決すべきか」といった仮説構築をサポートします。的確な市場分析を行うことで、事業の方向性を誤らず、リスクを最小限に抑えた戦略立案が可能になります。

ビジネスモデル検討

市場の機会を見出した後は、どのように収益を生み出すかを設計する段階です。コンサルティング会社は、既存の業界構造や顧客ニーズを踏まえた上で、サブスクリプション型・プラットフォーム型・D2Cモデルなど最適なビジネスモデルを提案します。

また、収益性・スケーラビリティ・差別化要素などを定量評価し、事業の持続可能性を分析。さらに、競合他社との差別化ポイントを明確化し、独自の価値提供ストーリーを構築します。これにより、短期的な成果だけでなく、中長期的に成長できるビジネスの骨格を形成します。

事業計画書の作成

事業計画書は、新規事業の実現性を社内外に伝える重要なツールです。コンサルティング会社は数値的根拠に基づいた売上・コスト・利益予測を立て、投資判断を行うための財務モデルを構築します。

加えて、KPI設定やリスクシナリオ分析、ロードマップ策定など、実行可能なプランを体系的に整理。特に社内稟議や外部資金調達を見据えた計画設計に強みを持つコンサル会社では、プレゼン資料の作成やピッチ支援も行います。

これにより、経営層の意思決定をスムーズに進め、事業の実行フェーズへの移行を加速できます。

PoC(概念実証)の実行支援

新規事業は、机上の計画だけでは成功しません。PoCは、実際の市場や顧客を対象に仮説を検証する重要なステップです。コンサルティング会社は、実証実験の設計からパートナー企業との連携、効果測定までをトータルで支援します。

例えば、テストマーケティングやMVPを用いて市場の反応を確認し、改善点を抽出。これにより、大規模投資前にリスクを可視化して成功確率を高めることが可能です。

PoCを通じて、実際の顧客行動や運用課題を把握し、事業モデルの精度を磨き上げます。

アライアンス・M&A戦略立案

新規事業の成長には、外部リソースの活用が不可欠です。コンサルティング会社は、提携・出資・買収といった多様な手段を通じて、最適なアライアンス戦略を策定します。具体的には、シナジー効果が見込まれる企業のリストアップ、候補企業の財務・技術・文化の適合性分析、交渉支援までを一貫して行います。

また、M&A後のPMIを含めた長期支援を行うケースも多いです。これにより、自社の強みを生かしながら新規事業を迅速に拡大できる体制を構築可能です。

事業立ち上げ支援

戦略策定後の実行段階でも、コンサルティング会社は伴走型で支援します。事業立ち上げ支援では組織体制の構築、人材採用支援、業務プロセス設計、マーケティング施策の実行などを総合的にサポートします。特に、初期フェーズではスピードと柔軟性が求められるため、外部の専門家がプロジェクトマネジメントを担うことで、実行精度を高めることが可能です。

また、ローンチ後のKPIモニタリングや改善サイクルの構築も支援対象に含まれます。コンサルの伴走支援により、計画倒れにならない実行力のある新規事業を実現できます。

新規事業開発に強いコンサルティング会社おすすめ10選

新規事業の成功には、戦略立案だけでなく市場検証・実行支援までを包括的にサポートできるコンサルティング会社の存在が欠かせません。ここでは、実績・専門性・支援体制の観点から厳選した、新規事業開発に強いコンサルティング会社10社を紹介します。

  • AXIA Marketing株式会社
  • 株式会社電通コンサルティング
  • 株式会社ドリームインキュベータ
  • アビームコンサルティング株式会社
  • デロイトトーマツ ベンチャーサポート株式会社
  • 株式会社リブ・コンサルティング
  • 株式会社タナベコンサルティング
  • 株式会社Relic
  • 株式会社tryX
  • 株式会社Pro-D-use

AXIA Marketing株式会社

AXIAMarketing株式会社
引用:AXIA Marketing株式会社

AXIA Marketing株式会社は、海外展開・新規事業開発・市場調査を専門とする戦略コンサルティングファームです。特徴は、徹底したデータドリブンなアプローチと、実行フェーズまで伴走するハンズオン支援にあります。

海外市場での新規事業創出やローカライズ戦略に強みを持ち、グローバル視点での成長戦略立案をサポート。国内外のマーケットリサーチや競合分析を通じ、実現性の高いビジネスモデルを構築します。

また、デジタルマーケティングやブランディング施策も一気通貫で支援可能なため、単なる戦略立案に留まらず実行成果に直結するコンサルティングが評価されています。海外進出を視野に入れた新規事業を検討する企業に最適なパートナーです。

株式会社電通コンサルティング

株式会社電通コンサルティング
引用:株式会社電通コンサルティング

株式会社電通コンサルティングは、電通グループの知見とネットワークを活かし、企業の成長戦略と新規事業開発を支援する総合コンサルティング会社です。ブランド戦略・顧客体験設計・イノベーション創出などの領域で実績が豊富で、マーケティングと経営戦略を融合したアプローチが強みです。

特に、データ分析とクリエイティブ思考を掛け合わせたブランド起点の事業開発では、顧客インサイトの抽出から新規プロダクト設計、サービスローンチ支援までを一貫して行います。

また、社会課題を起点とした共創型の事業づくりにも積極的で、SDGs・ESGなどの領域にも対応。大企業の次なる成長エンジンを創り出す戦略パートナーとして高い信頼を得ています。

株式会社ドリームインキュベータ

株式会社ドリームインキュベータ
引用:株式会社ドリームインキュベータ

株式会社ドリームインキュベータ(DI)は、ビジネスプロデュースカンパニーとして、新規事業開発から産業創出まで幅広く支援する日本有数の戦略コンサルティング会社です。

官民連携や大企業との共創を強みとし、社会課題の解決を軸にした新産業の創出に注力。戦略立案にとどまらず、事業投資・実行フェーズまで伴走する点が特徴です。

また、政府・自治体・スタートアップとの連携支援実績も豊富で、モビリティ・ヘルスケア・エネルギーなどの次世代産業領域で高い評価を得ています。論理的な戦略設計力と実践的なプロジェクト推進力を兼ね備えたDIは、未来を創る事業開発パートナーとして大企業からベンチャーまで幅広い支持を集めています。

アビームコンサルティング株式会社

アビームコンサルティング株式会社
引用:アビームコンサルティング株式会社

アビームコンサルティング株式会社は、日本発の総合系コンサルティングファームとして、経営戦略から業務改革、デジタル変革まで幅広い領域を支援しています。新規事業開発においては、戦略構想から実行まで伴走する一気通貫型支援が大きな特徴です。

特に、グローバルネットワークを活用した海外市場進出支援や、DXを活かした事業創出に強みを持ちます。データ分析やテクノロジー導入を駆使し、新しい収益モデルを構築するプロジェクトも多く、製造業・金融・小売業など幅広い業界で実績を誇ります。

また、クライアント企業と共創する姿勢を重視しており、チーム体制で成果を出す伴走型コンサルとして高い評価を得ている企業です。

デロイトトーマツ ベンチャーサポート株式会社

デロイトトーマツ ベンチャーサポート株式会社
引用:デロイトトーマツ ベンチャーサポート株式会社

デロイトトーマツ ベンチャーサポート株式会社は、スタートアップ支援と新規事業開発支援に特化したデロイトグループの専門組織です。スタートアップ企業のスケールアップ支援に加え、大企業の新規事業創出・オープンイノベーションを推進する支援にも強みを持ちます。

具体的には、アイデア創出から事業化、資金調達、海外展開までを一貫して支援。さらに、官公庁や自治体との連携も多く、産官学連携プロジェクトのプロデュース実績も豊富です。

また、国内外のベンチャーエコシステムとのネットワークを活かし、事業成長のためのパートナー選定や提携戦略の構築をサポート。革新的なビジネスをスピーディーに立ち上げたい企業に最適なコンサルティングファームです。

株式会社リブ・コンサルティング

株式会社リブ・コンサルティング
引用:株式会社リブ・コンサルティング

株式会社リブ・コンサルティングは、ベンチャースピリットを持つ戦略コンサルティング会社として知られ、新規事業開発やイノベーション推進に特化した支援を行っています。特に、企業の成長ステージに応じた実践的な支援を重視しており、戦略立案だけでなく、営業体制構築・マーケティング実行・人材育成など実行面の支援が強みです。

独自の事業開発フレームワークを用いて、アイデア創出からPoC、スケールフェーズまでを体系的にサポート。また、スタートアップ企業との共創や社会課題解決型ビジネスにも積極的に取り組んでいます。

論理とスピードを両立した成果志向型の伴走支援が特徴で、特に中堅企業の新規事業開発において高い信頼を得ているコンサルティング会社です。

株式会社タナベコンサルティング

株式会社タナベコンサルティング
引用:株式会社タナベコンサルティング

株式会社タナベコンサルティングは、創業60年以上の実績を持つ総合経営コンサルティングファームです。全国に拠点を構え、地域密着型で中堅・中小企業の成長支援を行っています。新規事業開発においては、戦略×組織×実行支援を統合的に行う点が特徴です。

特に、企業理念に基づいた中長期的な事業ポートフォリオ設計や、既存事業とのシナジーを生み出す新規事業構想に強みを持ちます。また、業界別の専門チームによる現場理解と実行伴走力に定評があり、BtoB製造業からサービス業まで幅広く対応可能。戦略立案から人材育成、組織変革まで一気通貫で支援できる点が、他社にはない魅力です。

経営の根幹から事業開発を支援する全方位型コンサルとして、長年にわたり高い信頼を得ています。

株式会社Relic

株式会社Relic
引用:株式会社Relic

株式会社Relicは、事業を創るプロフェッショナル集団として、新規事業開発・イノベーション創出・オープンイノベーション支援を専門に手がける企業です。アイデア発想から事業化・グロースまでを支援する独自の事業開発プラットフォームを持ち、戦略構築から実行支援までをワンストップで提供します。

特に、DX・Web3・AIなど先端技術を活用した新規事業の立ち上げに強く、大企業や行政、スタートアップとの共創プロジェクト実績も多数。また、クラウド型の事業開発支援ツール「DUALii」や「INNOVATION BASE」など、自社開発のソリューションを活用したデジタル支援にも定評があります。

スピード感を重視した実践的支援が特徴で、イノベーションを確実に形にしたい企業に最適なパートナーです。

株式会社tryX

株式会社tryX
引用:株式会社tryX

株式会社tryXは、戦略構築からマーケティング、ブランディングまで、新規事業開発を総合的に支援するコンサルティング企業です。「挑戦する企業を共に成功へ導く」をミッションに掲げ、戦略立案だけでなく実行段階での成果創出に強みを持ちます。

スタートアップ支援や中小企業の事業多角化支援に実績があり、スピード重視のアジャイル型事業開発を得意としています。また、デザイン思考を取り入れたアイデア創出や、デジタルマーケティング戦略の構築にも対応可能。加えて、AIやSNSを活用した市場分析を取り入れることで、費用対効果の高い事業開発を実現しています。

株式会社tryXは、柔軟性と実行力を兼ね備えた中小企業向けの実践型コンサルティング会社として注目されています。

株式会社Pro-D-use

株式会社Pro-D-use
引用:株式会社Pro-D-use

株式会社Pro-D-useは、「プロデュース型コンサルティング」を掲げ、新規事業・ブランド・マーケティング領域で多くの実績を持つ企業です。戦略策定から実行支援まで一貫して手がけるのはもちろん、クライアントと共創しながら0→1の事業を形にすることを得意としています。

消費財・サービス業・IT分野における新規事業開発支援に強く、顧客体験(CX)を重視したアプローチが特徴です。また、マーケティング戦略の構築やブランドローンチ支援も得意領域で、戦略とクリエイティブの両面から事業をプロデュースします。

さらに、SNSを活用した集客・プロモーション支援など、デジタル施策にも精通。実行まで責任を持って伴走するスタイルで、成果にこだわる新規事業コンサルとして高い支持を得ています。

新規事業開発コンサルティング会社の選び方の5つのポイント

新規事業開発コンサルティング会社の選び方の5つのポイント

新規事業開発コンサルティング会社を選ぶ際は、どの会社が一番有名かよりも自社の目的や課題に合っているかが重要です。業界実績、支援範囲、担当者との相性などを多角的に確認し、自社に最適なパートナーを見極めましょう。以下では、失敗しないための選び方のポイントを解説します。

  • 自社の業界・分野に合った実績があるか
  • 支援範囲はニーズと合致しているか
  • 担当コンサルタントとの相性は良いか
  • 伴走型で柔軟な支援体制か
  • 料金体系が明確で予算に合うか

自社の業界・分野に合った実績があるか

コンサルティング会社を選ぶ際、最も重要なのは自社の業界における支援実績です。新規事業開発は業界特性や市場構造を深く理解していなければ、机上の戦略になりがちです。

例えば製造業とIT業界では、事業モデルやKPI、顧客獲得手法が大きく異なります。業界特有の課題を把握しているコンサルであれば、より現実的で効果的な提案が可能です。公式サイトや事例ページを確認し、同業他社の支援事例があるか、成果が定量的に示されているかをチェックしましょう。

特に、過去のプロジェクトでどのフェーズを支援したのか(構想・検証・実行)まで確認できると、信頼性の判断材料になります。

支援範囲はニーズと合致しているか

新規事業コンサル会社には戦略立案だけを行う会社もあれば、実行支援までを一貫して担う会社もあります。自社のニーズに応じて、どのフェーズを任せたいのかを明確にしましょう。

例えば、アイデア創出段階ではワークショップ型支援や市場調査に強い会社が適していますが、事業化・収益化フェーズでは、マーケティング・営業戦略まで支援できる実行型コンサルが効果的です。支援範囲が自社の課題とズレていると、成果に直結しないケースもあります。

初回相談時には、どの工程まで支援してくれるのか、成果指標(KPI)の設定やレポーティング体制なども確認しておくことが重要です。

担当コンサルタントとの相性は良いか

どれだけ優れたコンサルティング会社でも、担当者との相性が悪ければプロジェクトはスムーズに進みません。特に新規事業開発では、密なコミュニケーションと柔軟な意思決定が求められるため、担当コンサルタントの人柄やスタイルも重視すべき要素です。

初回打ち合わせでは、相手が自社のビジョンや課題を的確に理解してくれるか、質問の質や提案の深さを確認しましょう。また、トップダウン型ではなく、チームとして共創できる姿勢を持つかどうかも大切なポイントです。成果を左右するのは会社よりも担当者です。

経験豊富で実行力のあるコンサルタントが、プロジェクトを担当してくれるかを必ず確認しましょう。

伴走型で柔軟な支援体制か

新規事業開発は、想定通りに進まないことが多く、戦略の軌道修正や検証が欠かせません。そのため、単発的なアドバイスよりも、実行フェーズまで伴走してくれる支援体制が理想的です。

伴走型コンサルティングでは、進捗に応じて柔軟に方向性を調整し、現場と連携しながら課題を解決していきます。特にPoC(概念実証)やマーケティング施策など実行段階に強い会社であれば、理論だけでなく成果に直結する支援が可能です。

また、週次・月次でミーティングを行い、改善策を随時提案してくれるかどうかも確認ポイントです。単なる外部アドバイザーではなく、事業パートナーとして動いてくれる企業を選びましょう。

料金体系が明確で予算に合うか

新規事業コンサルティングの費用は、プロジェクトの期間・支援範囲・チーム規模によって大きく異なります。見積もりを比較する際は、料金の内訳と成果報酬の有無を必ず確認しましょう。

また、料金だけで判断するのは危険です。安価でも成果が出ない支援ではコストパフォーマンスが悪く、最終的に高くつくこともあります。理想は、費用対効果を明確に説明できるコンサル会社です。

契約前には、「何にいくらかかるのか」「どの段階で支払いが発生するのか」を具体的に確認し、追加料金が発生する条件も明示してもらいましょう。料金体系が透明で、自社の予算と見合ったプランを提示できる会社を選びましょう。

国内・海外での新規事業開発の支援ならAXIA Marketing

新規事業の成功には、的確な戦略設計とスピーディーな実行が欠かせません。とはいえ、自社だけで市場分析・検証・立ち上げを完結させるのは容易ではありません。

AXIA Marketingでは、豊富な海外事業支援実績をもとに、市場調査から事業計画立案、立ち上げ後のグロースまでを一気通貫でサポートしています。経験豊富なコンサルタントが伴走し、企業の強みを活かした新規事業の成功を実現。国内外問わず、新たな収益源を創出したい企業に最適なパートナーです。

参考文献

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