【フィリピン進出支援】進出前に知っておきたい基本情報や成功のポイントを解説

ビジネスでフィリピンに進出して成功を収めるには、事前にフィリピンの基本情報や成功のポイントを掴んでおくことが大事です。また成功させるための方法や、良いコンサル会社に進出支援してもらうことも、フィリピンでビジネスを成功させるカギとなります。

今回の記事では、フィリピンに進出する前に知っておきたい基本情報や進出支援をサポートしてくれるコンサル会社、成功に向けてのポイントについて詳しく解説していきます。

• フィリピンの基本情報
• フィリピン進出においてフィージビリティスタディが重要である理由
• フィリピン進出におけるM&A
• フィリピン進出支援を行なっているコンサル企業の選び方
• フィリピン進出を成功させる3つのポイント
• フィリピン進出に成功した日系企業の事例

フィリピンの基本情報

フィリピンに進出する前には、まずフィリピンに関する基本情報を知らなければなりません。

ここでは、フィリピンに関する基本情報について解説していきます。

近い将来フィリピンに進出を考えている方は、こちらの情報を参考にしてください。

概要

面積	298,170平方キロメートル（日本の約8割）
人口	1億903万5,343人
首都	マニラ
民族	マレー系が主体。ほかに中国系、スペイン系及び少数民族がいる。
言語	国語はフィリピノ語、公用語はフィリピノ語及び英語。180以上の言語がある。
宗教	ASEAN唯一のキリスト教国。国民の83％がカトリック、その他のキリスト教が10％。イスラム教は5％（ミンダナオではイスラム教徒が人口の2割以上）。
主要産業	ビジネス・プロセス・アウトソーシング（BPO）産業を含むサービス業（GDPの約6割）、鉱工業（GDPの約3割）、農林水産業（GDPの約1割）（2021年）

経済

フィリピン経済は、コロナ前の2012年頃から急激な経済成長を遂げ、旺盛な個人消費と国内投資によって年率6％以上の驚異的な経済成長を遂げました。新型コロナウイルスの影響で、一時的にGDPは9.5%減少しますが、2021年には5.7%増と驚くべき経済回復を見せています。

フィリピンの一人当たりのGDPは、2021年に3,572ドルとなっており、これはASEAN諸国の中では4位です。そのため国民の生活水準は以前と比べると向上し、中流階級の人も急増しています。

2016年からフィリピン政府は、経済成長を後押しするために、巨大規模のインフラ建設促進プログラムを押し進めました。

これによって建設資材などの需要が急増し、インフラの改善が進んで新たなビジネスの形成が期待されています。

人口

フィリピンの人口は経済成長を遂げるごとに増加し、2014年には人口1億人を突破しました。若者の人口が多いのが特徴で、15歳未満の年少人口は全体の30％を占めます。

15歳から65歳未満の人口で、生産活動や消費に重大な影響を与える生産人口も多く、その割合は人口全体における約6割を占めています。平均年齢は2023年時点で26歳前後と、ASEAN諸国で最も若いのが最大の特徴です。

経済成長を後押しに、人口は今後右肩上がりで増えることが予想されており、2050年には1億4,000万人にまで増加すると見込まれています。

産業

フィリピンの産業はサービス業がGDPの半分を占めており、次に工業・建設業が30％、農業が10％となっています。フィリピンにおけるサービス業の成長力は著しく、成長率は2009年で3.4%で、その後は平均で6％ずつ伸びています。

2020年には新型コロナウイルスの影響で、一時的にGDPは下がりましたが、その後は回復し2021年は5.4%の成長を遂げました。このようにコロナによる影響は最小限に留めることに成功したので、今後は成長率の上昇が期待されます。

工業・建設業は2008年頃のリーマンショックの影響を受けましたが、それ以外ではコロナウイルスの影響のあった時期を除いて、GDPでは平均7％〜8％の成長を遂げています。ただし農業に関しては、台風などの影響を受けやすいことから、最大でも4％の成長にとどまっています。

貿易

フィリピンの輸出金額は、GDP全体の3割を占めています。主要な貿易国は欧米や日本、中国やASEANの国々です。フィリピン貿易は、輸出よりも輸入の方が多いのが特徴となってます。

輸出は2021年で746.5億となっていて、エレクトロニクスを中心とした製造関連の輸出が多数を占めています。逆に輸入は2021年に1,000億ドルを超えていて、主に石油や電子製品、プラスチック製品など製造業向け資材が大半です。

対日貿易においては、日本はアメリカに次いで2番目の貿易国です。輸入金額が輸出金額を上回っているのが特徴で、輸入では電気機器や集積回路や鉄鋼、輸出では金属部品や電気ケーブル、木製品などが主要となっています。

フィリピンと日本の関係

フィリピンは、ASEAN諸国の中でも多くの日系企業が進出していており、両者の関係は良好です。日系企業の進出数は、2020年時点で1,400社を超えており、製造業が全体の半分を占めています。

フィリピンに進出した日本企業は、フィリピンに多くの経済投資を行い、2008年には日比経済連携協定が締結されました。これによって、両国間で貿易及び投資の円滑化が行われ、ビジネス環境の整備や人材育成も盛んに行われています。

他にもODAなどの開発や、日本のポップカルチャーの文化発信によって、ビジネス以外でも日本の認知度が高まるようになりました。

フィリピンのビジネス環境

フィリピンにおけるビジネス環境は日本と大きく異なるので、フィリピンに進出を考えている企業は事前にフィリピンのビジネス環境を熟知しておく必要があります。

フィリピンのビジネス環境の特徴は、以下の3つです。

• 公用語は英語
• 外資進出の規制
• 外国人個人による土地の所有は不可

これらの点を、以下で詳しく解説していきます。

公用語は英語

フィリピンでの公用語は、現地語であるタガログ語と英語が使用されています。元々キリスト教であることから英語が古くから使用されており、首都マニラの街中ではタガログ語だけでなく英語でコミュニュケーションをする人を多く見かけます。そのためビジネスの世界では、英語を使用する機会が多く、言葉の壁によるコストを抑えられるのがメリットです。

ASEANの他の国では、ビジネスにおいて現地語の壁に当たることが多くあります。しかしフィリピンでは、英語を話す人が多いので、英語が話せるのであればビジネス面で有利となります。

外資進出の規制

多くの国では、国内マーケットや自国の中小企業を守るために外資進出に規制をかけています。かつてフィリピンはアジア諸国の中でも、外資企業への規制が特に厳しく制限されていた国でした。しかし2022年以降は、これらの規制が一部緩和されて、外資でも参入しやすい国へと変わりつつあります。

このようにフィリピンでは外資進出を歓迎する動きがありますが、資本比率には制限があり、決められた％以上は持つことができません。例として、民間人材業や建設は25％以下、広告料は30％で天然資源や教育機関は40％と産業別に比率は異なります。

フィリピンに進出する前には、資本比率の確認作業は忘れないようにしましょう。

外国人個人による土地の所有は不可

外国企業に対する規制は徐々に緩やかになったフィリピンですが、外国人個人による土地の所有は現在でも認められていません。民法上土地の所有は認められていませんが、フィリピン国内で建築された建物や機械装置、コンドミニアムなどの所有は可能です。

また個人では土地を所有できませんが、外国企業が土地を法人名義で所有するのは認められています。ただし、外国人の出資比率が50％を超えてしまうと、所有は認められません。このように、フィリピンでの土地の所有に関しては、世界的にみてもかなり厳しいルールが定められています。

フィリピン進出においてフィージビリティスタディが重要である理由

フィリピン進出においては、フィージビリティスタディが重要です。フィージビリティスタディとは新規事業やプロジェクト前の「実現可能調査」のことで、実行可能性調査や投資調査とも呼ばれます。

調査にかかる期間はビジネスの内容やプロジェクトによっても異なり、数週間や数ヶ月の短期で終了する場合もあれば、年単位でかかる場合もあるなど期間はさまざまです。

調査の内容は広く、政治や経済に法律、業界の動向やマーケット調査など多岐に渡ります。海外進出を考えている企業にとって、フィージビリティスタディは欠かすことのできない大事な調査です。

フィリピン進出支援の海外販路開拓や海外事業戦略の構築の流れ

フィリピン進出を成功させるためには、フィージビリティスタディをして販路の開拓や事業戦略を構築するのも有効な手段です。フィージビリティスタディを実行する際の大まかな流れは、以下の通りになります。

• フィリピン進出の目的を明確にする
• 情報収集をする
• 技術面での調査
• 法律面での調査
• リスク面での調査
• フィリピン進出に必要なコストの分析
• 最終的な海外進出計画を策定

将来フィリピン進出を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

フィリピン進出の目的を明確にする

フィリピン進出が決まったら、フィリピン進出の目的を明確にしましょう。売り上げ拡大を目指したり提携関係を探したりなど、フィリピンに進出した後の方向性を具体的に考える必要があります。

目標とする収益や、市場シェアや製品の認知度など、細かいリサーチをしながら目標を明確にしましょう。

情報収集をする

フィリピン進出の目標が明確に決まったら、フィリピンの基本情報や経済状況などの情報収集をします。その際の情報収集は、現地の公的機関の資料や業界団体が発表したリポートや論文など、できる限り一次情報から集めるようにしましょう。

現地に直接足を運び、商工会議所や業界団体などから、ビジネスに関する資料を閲覧して情報収集するのも有効な手段です。

技術面での調査

フィリピン進出を考えたら、自社の製品やサービスが技術的に有効であるかどうかを調査しましょう。技術基準や環境基準、品質基準が日本と大きく異なる場合もありますので、適合するかどうかをしっかり調査する必要があります。

アフターサービスの体制や、人材の集め方などの調査も大切です。

法律面での調査

フィリピンにおける法律や規制の調査も、海外進出の戦略を構築するにあたって大切なことです。特にビジネスの設立方法や運営、輸出入や税制の規制は細かくチェックする必要があります。他にも、フィリピンにおける政策に関するリスクも想定しておきましょう。

法律面に関しては、細かい知識や難しい文面も含まれているので、じっくり時間をかけて調査する必要があります。

リスク面での調査

法律面での調査が完了したら、フィリピンに進出する際に起こるリスクを明確にし、軽減する方法をじっくり考えましょう。経済や政治、災害など予期せぬリスクは突然降りかかってくる恐れがあります。

フィリピンにおける、文化の違いによるトラブルや競合他社についてなど、あらゆる面でのリスクを考え調査しましょう。

フィリピン進出に必要なコストの分析

続いて、フィリピン進出に必要なコストを細かく分析して算出します。事業を運営するためのコストや将来における収益など、あらゆる面から細かく計算して収益予想を見積もりましょう。

コストを計算する前には初期費用を設定し、売り上げ目標や予算設定を明確にするようにします。

最終的な海外進出計画を策定

フィリピンでの海外事業戦略が構築できたら、最終的な海外進出計画を策定しましょう。実際に計画通りにフィリピンに進出できるのか、どのような戦略と方法であれば問題無いのかを考え、最終的な結論を出します。

もし何か足りないものがあったら、改めてじっくり調査して、計画を練り直しましょう。

フィリピン進出におけるM&Aで事業継承する方法

フィリピンに海外進出するには、会社ごと進出させる方法以外に、フィリピンのローカル企業とM&Aをして事業を継承するのも有効な手段です。

なるべく低リスクでM&Aをする場合、以下の2つの方法が有効です。

• ジョイント・ベンチャー
• 事業のスピンオフ

これらの方法を、以下で詳しく解説していきましょう。

ジョイント・ベンチャー

自社がフィリピンの企業に無い付加価値を有していると思ったら、ジョイント・ベンチャーによって事業を継承しましょう。ジョイント・ベンチャーとは、企業が資金を出し合って新しいビジネスを立ち上げることで、企業共同体とも言います。互いの強みを活かすことで新たな付加価値を生み出し、今までフィリピンになかった新ビジネスを立ち上げることも可能です。

例えば、フィリピンに自社の会社で利用している高度な技術を使う人材がいない場合、ジョイント・ベンチャーでM&Aを行い技術やノウハウを活用します。そうすることで、フィリピンに技術が行き渡り事業をより発展させられるなど、双方にメリットが生まれる制度です。

ただし、技術の流出や利益率の低下、企業情報を不正に使用されるリスクがあるなどデメリットもあります。

事業のスピンオフ

現地企業と自社の意向が一致しない場合、事業のスピンオフをするのが有効です。事業のスピンオフとは、企業の中にある特定の事業などを子会社として分離させる策です。これによって、自由に事業計画を練られることから、他の事業に降りかかるリスクを最小限に納められます。

スピンオフを行う際には、双方の企業がどれだけ技術支援や資本を注げるかで成功が左右されます。できる限りM＆Aにおけるリスクを少なくしたいと思ったら、事業のスピンオフを検討してみましょう。

フィリピン進出支援を行っているコンサル企業の選び方

ビジネスでフィリピンへ進出するには、しっかりとした進出支援が可能なコンサル会社を選ぶ必要があります。

コンサル会社を選ぶ際に大事なところは、以下の5つです。

• サポート実績
• 企業ごとのニーズに合わせた柔軟なサポート
• 現地ネットワーク
• フィリピン市場の独特なリスクマネージメント
• 継続的なフォローアップ

これらのポイントを参考にして、積極的な進出支援が可能なコンサル会社を選びましょう。

サポート実績

自分達に進出支援をしてくれるコンサル会社を探す際には、過去のサポート実績を必ず確認しましょう。なぜなら、フィリピンは地域によって風習や経済活動が異なるからです。土地の特徴を熟知しているコンサル会社の選択は、フィリピンでビジネスを成功する上で大事になります。

フィリピン国内でも首都のマニラであれば商業が中心になるのに対し、セブ島やボラカイ島では観光業が中心と、その土地によって中心となる産業は異なります。これらの特徴を合わせて適切な支援ができるコンサル会社を選べば、成功への道が開ける可能性があります。

企業ごとのニーズに合わせた柔軟なサポート

コンサル会社を選択する際は、企業ごとのニーズに合わせた柔軟なサポートが可能な会社を選ぶようにしましょう。コンサル会社の中には特定の産業に特化した会社もあり、自分の会社の業界に精通したコンサル会社を選ぶことで、手厚いサポートを受けられます。

例えばBPO専門のコンサル会社である場合、フィリピンで人材を育てる方法や、人材を獲得する戦略などを詳しくサポートしてくれます。製造業専門コンサルの場合は、生産の効率化や土地に関する規制、品質管理など製造業をフィリピンで営む方法や、手続きのサポートが可能です。

コンサル会社を探す際は、自社で使用する専門知識と、柔軟なサポートを提供してくれる会社を選ぶようにしましょう。

現地ネットワーク

現地のネットワークが強いコンサル会社を選ぶのも、フィリピン進出の成功の秘訣です。コンサル会社が現地企業と上手く協力関係を結べていれば、信頼のおける会社と言っていいでしょう。特にBPO事業で進出を考えている場合、現地とのネットワークが重要になってきます。

現地で大きい企業と関係が構築できれば、それだけ事業を展開する上で有利になります。上手く協力関係を保ち、現地ネットワークをじっくり活用して成功に繋げましょう。

フィリピン市場の独特なリスクマネージメント

コンサル会社を選ぶ際には、フィリピン市場の独特なリスクマネージメントに対応してくれる会社を選びましょう。なぜならフィリピンには通貨危機や自然災害、政治不安など独特なリスクがあるからです。これらのリスクに対応するために、適切な対応ができるコンサル会社を選びましょう。

この他にも、思いもよらぬリスクが突然襲いかかり、ビジネスに悪影響をもたらす可能性もあります。リスクをできる限り回避するためにも、事前にリスクマネージメントをどのように行っているかは十分に確認しましょう。

継続的なフォローアップ

継続的なフォローアップがしっかり行える会社を選ぶのも、フィリピンに進出する上で大事なことです。フィリピンの法律規制や政策は頻繁に変更されるので、これらの変化に柔軟に対応できる会社を選択しましょう。

特に製造業で進出を希望する場合、規制情報の変更が生産に大きく影響します。輸出入関連では原材料のコストや製品の価格、税制の変更は利益に関わってくるので、コンサル会社を通じて早めに情報を収集しなければなりません。

コンサル会社を選ぶ際は、法律事情に詳しく規制変更に対して、柔軟なアドバイスを送れるコンサル会社を選びましょう。

【フィリピン進出支援】フィリピン進出を成功させる3つのポイント

自社のビジネスをフィリピンで成功させるためには、フィリピン進出前に以下の3つを必ず行う必要があります。

• 進出の目的を明確にする
• 市場調査を行う
• 支援企業の情報を集める

いずれもフィリピンで事業を成功する上で欠かせない準備ばかりですので、将来フィリピンで必ず事業を成功させたいと思ったら、ぜひ参考にしてください。

進出の目的を明確にする

もし今後、フィリピンに進出を考えているのであれば、進出する目的を必ず明確にしましょう。フィリピンに進出する目的の多くは2つあって、一つは商品を生産する生産拠点として、もう一つは自社の製品を販売する販売拠点としてフィリピンに進出するのかをはっきりさせる必要があります。

そして実際にフィリピン進出が決まったら、フィリピンのネット販売の状況や、独特の商売に対する慣習を理解しましょう。

このように進出する目的を明確にしておけば、コンサル会社からも良いアドバイスやサポートをいただける可能性があります。

市場調査を行う

将来的にフィリピンへ進出を考えている場合、事前にフィリピンのビジネスや市場について調査をする必要があります。市場調査に必要な情報は、GDPなどの経済情報や政治に関する情報、社会情勢や法律などさまざまです。他にも、街中のインフラや物価や庶民生活、仕事をする上での法律や自然災害など、調査内容は調査段階でたくさん出てきます。

全ての知識を完璧に調べる必要はありませんが、最低限の調査は欠かさないようにしましょう。

支援企業の情報を集める

支援企業とは、フィリピン進出をした際のビジネスパートナーのことです。効率よくビジネスを進行するためには、現地で支援してくれる支援企業の情報を集めて、信頼できる企業と手を組むようにしましょう。

いざ海外進出を行なった場合、現地の常識や法律を理解していなかったことで、思わぬトラブルに発展するケースも少なくありません。

そうした時、現地のさまざまな事情に詳しい支援企業とパートナーになれば、安全かつ効率よく仕事を進められます。慎重にリサーチし、失敗を避けるようにしましょう。

フィリピン進出に成功した日本企業の事例

フィリピンには、フィリピンの文化やニーズをしっかり熟知したサービスを提供したことで、高い評価を受け成功した日系企業が多くあります。

その中でも、特にフィリピンで大きな成功を得た企業は、以下の3社です。

• 丸亀製麺
• ユニクロ
• リョーアキタクシー

ここからは、それぞれの成功の秘訣や事例を解説していきます。

丸亀製麺

丸亀製麺は、日本を代表する料理であるうどんを安い価格で提供することで、成功を収めた企業です。2025年現在、フィリピン全域で49店舗を構えていて、首都のマニラだけでなくセブ島やダバオなどの地方にも進出しています。

丸亀製麺では、各国の味覚に合わせた味を提供していて、うどんを食べたことのないフィリピン人でも食べやすい味付けやトッピングを提供しています。このように、現地の人のニーズを的確に掴んだことで、丸亀製麺は大成功を収めました。

ユニクロ

日本ではファストファッションの店として有名なユニクロですが、フィリピンでは高級ブランドの服として認知されてます。丈夫で品質が良い服を販売していることから、信頼できるブランドとしてマニラなど都市部を中心に大人気です。

フィリピンの消費者が何を求めているかをじっくりと分析した上で、気候に合わせた服を数多く販売し続けて成功を納め、ユニクロのお店は連日多くのお客さんで賑わっています。

リョーアキタクシー

2011年にフィリピンに進出したリョーアキタクシーは、フィリピンで不可能と言われた日本人経営のタクシー会社運営を成功させました。2013年にはフィリピン最大のタクシー会社に成長を遂げ、現在では保有台数800台を超える会社に成長しています。

交通インフラが整っていないフィリピンでは、より安全で質の高い移動手段が求められています。そうした背景から、日本のような時間通りの運行や良質なサービスを提供したことで、フィリピンの交通業界で確固たる地位を確立しました。

現地のニーズを的確に捉えて成功した日系企業の1つとして、リョーアキタクシーは素晴らしいロールモデルとして認知されています。

フィリピンへの進出を考えるなら市場調査は必須

フィリピンへの進出を考えているなら、市場調査は必須です。フィリピンは東南アジアでも経済発展が進んでいる国で、これからも高い成長が見込まれています。しかし文化や消費者の購買行動、競合状況が日本と異なるので、進出前には綿密な市場調査をしなければなりません。

他にも、フィリピンの商業習慣や法律、税制や労働環境も理解する必要があります。またフィリピンは台風などの自然災害のリスクもあるため、これらのリスクに対する対策も欠かせません。じっくり市場調査して、ビジネスモデルや戦略を最適化し、リスクを少しでも軽減しましょう。

フィリピンの市場調査ならAXIA Marketing

AXIA Marketingでは、フィリピン進出を検討している企業様に向けて、フィリピンの市場調査・進出準備をお手伝いしています。

世界中に計50万人規模の有識者ネットワークを有しており、公開情報では知ることのできない現地の深い情報まで徹底的にリサーチ・分析し、フィリピンの市場調査から進出準備まで一気通貫でサポートします。

サービスの詳細については、こちらをご覧ください。

関連記事

・スペイン市場調査

参考文献

・フィリピンの市場調査-グローバルマーケティングラボ

・フィリピンへの海外進出を成功させるために知っておくべき知識と事例-work shift

・フィリピンビジネスを支援する「フィリピン進出コンサルティング企業」まとめ-Digima～出島～

・海外進出における「フィジビリティスタディ（FS）」の進め方-Digima～出島～

・フィリピン企業を低リスクで買収（M&A）して事業継承する3つの方法-Digima～出島～

・フィリピン進出成功事例10選！ビジネス成功のために知っておくべきポイント-AXIA Marketing