コラム COLUMN

  1. TOP
  2. コラム
  3. おすすめ市場調査ツール/サイト10選を比較|特徴/料金~選び方まで

海外調査の事例多数

おすすめ市場調査ツール/サイト10選を比較|特徴/料金~選び方まで

市場 調査 ツール

市場調査は、企業が新しい製品やサービスを展開するために必要不可欠な作業です。しかし、市場調査の範囲は多岐にわたり、すべてを自力で行うのは非常に困難です。

しかし近年では、市場調査をサポートするツールやサイトが数多く提供されています。自分の目的に合ったツールを見つけて、それを使いこなせるようになれば、市場調査の成功率は格段にアップするでしょう。

本記事では、効率的な市場調査の実施をサポートするおすすめの市場調査ツールやサイトを全部で10個、それぞれの特徴や料金などとともにわかりやすくご紹介します。

市場調査ツール選びで失敗しない3つのポイント

市場調査ツール選びで失敗しない3つのポイント

市場調査ツールを紹介する前に、ツール選びにおいて気を付けるべきポイントをご紹介します。自分の目的に合った適切なツールを選択することは、市場調査を成功させるための重要な第一歩です。ツール選びに当たっては、以下の事項を考慮することをおすすめします。

  • 目的と機能がマッチしているか
  • 費用対効果が見合うか
  • 使いやすいUI設計となっているか

目的と機能がマッチしているか

ひとことで市場調査ツールといっても、種類によって提供されている機能やデザインは様々です。国内市場のデータが豊富なもの、海外調査に特化したもの、特定の業界の情報に特化したものなど、ツールによって得意な分野も異なります。

そのため、自分が市場調査を実施する目的を明確にしたうえで、その目的を達成するための機能を十分に備えているかという観点からツール選択を行うことが重要となります。

費用対効果が見合うか

市場調査ツールの中には、無料で提供されているものもありますが、有料のものも多いです。月額課金のサブスクリプション制のものが多く、機能に応じて複数のプランが設けられているものもあります。

したがって、ツール選択の際には、価格と機能が見合っているか、他の無料ツールやサイトで代用できないか、といった視点も考慮する必要があります。

なお、ツールの中には一定期間無料で試すことができるものもあるので、利用してみるとよいでしょう。

使いやすいUI設計となっているか

市場調査ツールを導入しても、使い方がよくわからないまま、結局使わずに終わってしまうということも珍しくありません。ツールを選ぶ際には、初めてのユーザーでも簡単に使いこなせるようなわかりやすいUI設計となっているかという点も重要となります。

また、海外の企業が提供している市場調査ツールの中には、英語のみでしか提供されていないものもあるため、事前にチェックしておくようにしましょう。

おすすめ市場調査ツール/サイト10選

効率的かつ質の高い市場調査の実施をサポートする強力なツール/サイトを全部で10個ご紹介します。

  • SPEEDA
  • クアルトリクス
  • Ahrefs
  • Googleトレンド
  • Answer the Public
  • Capital IQ
  • e-Stat 政府統計の総合窓口
  • 経済産業省統計
  • 総務省 統計ダッシュボード
  • 矢野経済研究所

SPEEDA

SPEEDA
引用:ユーザベース公式サイト

SPEEDA(スピーダ)は、株式会社ユーザベースが提供するビジネス情報プラットフォームで、企業情報や市場データ、業界レポートを一元的に提供します。日本の企業だけでなく、海外の企業のデータも幅広く網羅しています。

世界中の企業データベースへのアクセス、専属アナリストによる業界レポートの閲覧、最新ニュースやトレンド情報の収集が可能です。

SPEEDAを活用することで、競合分析や業界動向の把握が容易になり、戦略立案や新規事業開始に当たっての競合調査の精度を高めることが可能となります。 また、最新のトレンド情報やニュースを収集することで、変化の激しい市場環境にも柔軟に対応できるようになるでしょう。 

SPEEDAの料金体系は利用人数に応じた月額制となっていますが、詳細な価格情報は公開されていません。そのため、個別に見積りの取得が必要となります。

クアルトリクス

クアルトリクス
引用:クアルトリクス公式サイト

リサーチ会社・クアルトリクスが提供する戦略的市場調査ツールは、定量的・定性的な市場調査とAIを活用したアナリティクスを組み合わせて、大規模なデータから示唆に富むインサイトを得ることができるツールです。

このツールの主な機能には、アンケートの設計・配信、リアルタイムでのデータ収集、分析レポートの作成、カスタマイズ可能なダッシュボードが含まれます。特にAIを活用した自動分析機能やトレンド分析、競合他社や顧客のニーズに基づくインサイト生成が特徴で、企業が市場動向や顧客のニーズを正確に把握するのに役立ちます。

料金は、企業の規模やニーズに応じてカスタマイズされているため、見積りを取得する必要があります。

Ahrefs

Ahrefs
引用:Ahrefs公式サイト

Ahrefsは、SEOやデジタルマーケティングに特化した強力なツールで、主にウェブサイトのバックリンク分析、キーワード調査、競合分析、サイト監査などの機能を提供しています。

Ahrefsの最大の特徴は、各社のWebサイトに関する豊富なデータがそろっている点にあります。日々更新される膨大な量のリンクデータを使って、特定のサイトがどのように他のサイトからリンクされているかを詳細に把握することができます。

さらに、キーワード調査機能により、検索ボリューム、キーワードの難易度、関連キーワードなどを効率的に調査でき、ターゲット層が興味を持つ検索ワードの発見に役立ちます。

Ahrefsは、市場調査の中でも、競合分析において特に有用です。競合のトラフィック、人気のコンテンツ、獲得しているバックリンクを調査することで、自社が狙うべきキーワードやコンテンツ戦略のヒントを得られます。

Ahrefsの料金プランは、月額19,900円のライトプラン、月額38,400円のスタンダードプラン、月額68,900円のアドバンスプランなどがあります。プランに応じて提供されている機能が異なるため、自分が必要とする機能を必要十分に備えたプランを選択しましょう。

Googleトレンド

Googleトレンド
引用:Googleトレンド公式サイト

Googleトレンドは、世界中のユーザーが検索するキーワードの検索件数や人気度を調査することができる調査ツールです。

期間や地域を自由に指定することで、特定のキーワードがある地域でどの程度検索されているかを把握することができます。企業が商品やサービスを提供するにあたり、関連するキーワードのトレンドを調べることで、市場におけるニーズをざっくりと把握することに役立ちます。

無料で利用することができますが、あくまでざっくりとしたトレンドを把握できるものにすぎないため、市場調査の初期段階で活用することをおすすめします。

Answer the Public

Answer the Public
引用:Answer the Public公式サイト

Answer the Publicは、キーワードやテーマを入力すると、その関連検索ワードやユーザーがよく尋ねる質問を視覚的に一覧表示してくれるサイトです。検索エンジンから得られるデータを基にして、特定のトピックに関する質問やフレーズを放射状のチャートで視覚化するのが特徴です。

この機能は市場調査においても非常に有効です。例えば、新しい商品やサービスの開発に際して、消費者がそのテーマについてどのような疑問や興味を抱いているかを把握することで、ターゲット層のニーズや関心を具体的に分析することができます。また、SEOやコンテンツマーケティングにも役立ち、消費者の検索行動に基づいたコンテンツを作成することで、検索エンジンでの可視性向上に寄与します。

Answer the Publicは、月額1,199円のパーソナルプラン、月額9,999円のPROプラン、月額19,999円のエキスパートプランの3つのプランがあり、プランに応じてユーザー数の上限や機能の充実度が異なります。7日間の無料トライアルも用意されています。

Capital IQ

Capital IQ
引用:S&Pグローバル公式サイト

Capital IQは、S&Pグローバルが提供する金融データ・市場調査プラットフォームです。ビジネスパーソンや投資家向けに、豊富な財務情報・市場情報を提供します。日本の企業はもちろん、世界中の国の財務情報を取得できる点が大きな強みです。

Capital IQの特徴として、詳細な財務データ、業界分析、企業比較、過去のM&A取引データ、ニュース、分析レポートなど、金融および企業情報の幅広いデータを網羅している点が挙げられます。また、データのカスタマイズやエクスポートが容易で、特定の企業や業界の分析にも役立ちます。

Capital IQは、市場調査において、投資判断の根拠を深めたり、ターゲット市場の詳細な動向を把握したりするために有用です。競合他社の財務状況、業界の収益性、成長性の分析により、マーケットポジションやリスクを客観的に評価するのに役立ちます。また、同業他社とのベンチマーク分析も可能で、市場参入の戦略構築にも貢献します。

料金は、利用する機能やライセンス数、カスタマイズ要件によって異なるため、見積りの取得が必要となります。

e-Stat 政府統計の総合窓口

e-Stat 政府統計の総合窓口
引用:e-Stat(政府統計の総合窓口)

e-Stat(政府統計の総合窓口)は、日本政府が提供する統計情報を集約した公式ウェブサイトです。日本の経済、人口、産業、教育、労働など、幅広い分野にわたる統計データが集められ、公開されています。

e-Statの主な特徴は、統計情報を無料で閲覧・ダウンロードできる点と、使いやすい検索機能が備わっている点です。ユーザーは必要なデータをキーワードやテーマ別に検索でき、特定の地域や期間に絞った情報収集が可能です。また、統計表やグラフの生成機能、APIによるデータ取得もサポートされており、利便性が高いです。

e-Statは市場調査においても役立ちます。例えば、消費者の人口動態、経済動向、就業状況など、マーケティング戦略やターゲット設定に必要な基礎データを収集することが可能です。また、業界ごとの成長トレンドを確認することで、市場参入の検討や競合分析にも活用できます。

e-Statは完全無料で利用でき、データの信頼性も高いため、コストを抑えながら正確な統計情報を得たい企業や個人にとって有用な情報源です。

経済産業省統計

経済産業省統計
引用:経済産業省公式サイト

経済産業省統計は、日本の経済産業省が提供する公式の統計情報を閲覧できるウェブサイトです。このサイトでは、産業別や業種別の経済データ、企業活動に関する統計、消費動向や国際貿易に関する情報などが豊富に公開されており、日本国内の経済活動に関する信頼性の高いデータを手軽に入手できます。

経済産業省統計の特徴として、「企業動向調査」「工業統計」「商業統計」「生産動態統計」など多岐にわたる統計が分かりやすく整理されている点が挙げられます。グラフや表を活用したビジュアル表示が可能で、データを活用した分析がしやすい設計となっています。また、各種データはExcel形式でダウンロードできるため、資料作成や詳細分析にも活用できます。

経済産業省統計は、市場調査においても役立ちます。例えば、特定業界の生産量や販売額の推移を把握することで、市場の成長性やトレンドの変化を見極めることが可能です。

経済産業省統計のデータは全て無料で閲覧することができます。

総務省 統計ダッシュボード

総務省 統計ダッシュボード
引用:総務省公式サイト

総務省の統計ダッシュボードは、日本のさまざまな統計データを一元的に閲覧・活用できるウェブサイトです。

人口、失業率、消費者物価指数、国内総生産など多種多様な種類の統計データが集約されており、ユーザーはそれぞれのデータを地域別や年次別に閲覧できます。さらに、グラフ作成機能やエクセルなどのファイル形式でデータをダウンロードできる機能もあり、分析や資料作成に活用しやすいのが特徴です。

また、一部のデータについては、APIでも公開されており、利用登録不要で誰でも使うことができます。他の政府系の統計サイトと同様、統計データの閲覧からダウンロードまで無料で利用することができます。

矢野経済研究所

矢野経済研究所
引用:矢野経済研究所公式サイト

矢野経済研究所は、多様な市場調査サービスを提供し、企業の意思決定を支援しています。主なサービスとして、自主企画調査、受託調査、コンサルティング、海外市場調査などが挙げられます。

各産業・業界に精通した専門リサーチャーの強力な情報ネットワークを活用し、現場にこだわった確かな調査能力で、幅広い分野における質の高い調査を実行します。この調査結果に基づき、客観的かつ蓋然性の高い戦略提案を行い、競合分析、新規事業参入支援、経営戦略立案、販路開拓支援、海外市場進出支援など、あらゆる側面で市場調査をサポートします。 

料金は、サービスの内容や調査範囲等によって異なります。質の高い調査が可能である分、他のツールやサービスと比べて費用は高額です。

市場調査を成功させるための5つのポイント

市場調査を成功させるための5つのポイント

市場調査は事業拡大を図るうえで重要な要素であり、入念に行う必要があるため、多くの時間やコスト、労力を要します。

それらを無駄にしないためにも、適切なツールやサイトを活用しつつ、効果的な市場調査を進める必要があります。そのために意識すべき重要なポイントは以下の通りです。

  • 調査の目的を明確にする
  • 仮説を立てて検証する
  • 適切な調査手法を選択する
  • 調査の費用と時間を事前に見積もる
  • 調査会社の特徴を理解して依頼する

調査の目的を明確にする

調査の目的を明確にしておくことで、適切なツールやサイトを活用して有益な分析結果を効率的に得られる可能性が高まります。

ひとことで市場調査と言っても、その範囲は極めて広く、調査目的を明確にしないまま漠然と調査を実施しても有益な情報は得られません。

目的の明確化は、市場調査の成果を左右する最も重要なステップといっても過言ではありません。

仮説を立てて検証する

仮説を立てて検証することで、活用するツールや調査方法が適正かどうかを判断する目安になります。

仮説を立てておくと、目標とする結果に対してどのようにアプローチをかけたらいいのかの指標にもなるでしょう。

また、予測していた調査・分析結果と違っていた場合でも、なぜ違っていたのかを確認し、調査方法をスムーズに改善することが可能となります。

適切な調査手法を選択する

適切な調査手法を選択しなければ、有益な調査結果を得られないことが多いでしょう。

ツールやサイトを活用して市場調査を行う場合には、目的を達成するために最適なツールやサイトは何かを考えることが重要です。

各ツールのメリット・デメリットを比較検討し、目的に合った最適な手法を選択するよう心がけましょう。

調査の費用と時間を事前に見積もる

調査の費用と時間を事前に見積もることも大切です。

調査には手法によってかかる費用や時間は異なりますが、少なからずどちらも要するため、見積もりを出して得られる結果に見合っているかどうかを検討しましょう。

市場調査ツールやサイトには、有料のものと無料のものがありますが、必ずしも有料のツールを使えば調査の成功率が上がるわけではありません。あくまで目的との関係で、どのツールが最適であるかという視点から、費用対効果を検討することが重要となります。

また、調査にかかる時間の見積もりを出しておくことで、調査を進めるスケジュール管理にも役立ちます。

調査会社の特徴を理解して依頼する

調査会社に市場調査を依頼する場合には、その会社のサービスの特徴を理解しておくことが重要です。

調査会社によって、得意分野や調査手法、サービスの内容は様々です。調査会社の選択に当たっては、自社の目的に立ち返り、目的を達成する上で最適なサービスを提供してくれる会社を選ぶことが重要です。

また、各調査会社の調査実績や評判などを確認しておくことも有益でしょう。

市場調査ならAXIA Marketing

AXIA Marketingでは、さまざまな分野での市場調査を承っています。

豊富なリサーチ経験と専門的な知識を持ったスタッフが在籍しており、貴社の目的に合わせた最適な市場調査を実施します。

サービスの詳細については、こちらをご覧ください。

市場調査の依頼に迷ったら、一度AXIA Marketingまでご相談ください。

1時間の無料オンライン相談も承っております
お見積りなどもお気軽にお問い合わせください

今すぐ相談する

参考文献

Uzabase公式サイト

クアルトリクス公式サイト

Ahrefs公式サイト

Googleトレンド公式サイト

Answer the Public公式サイト

S&Pグローバル公式サイト

e-Stat(政府統計の総合窓口)

経済産業省統計

統計ダッシュボード – 総務省

矢野経済研究所

前の記事を見る コラム一覧に戻る 次の記事を見る

同じカテゴリーの記事

資料請求
無料相談・見積依頼