おすすめ市場調査プラットフォーム/サービス7選｜料金/特徴～選び方まで

市場調査は、企業が新しい製品やサービスを展開するために必要不可欠な作業です。しかし、市場調査の範囲は多岐にわたり、すべてを自力で行うのは非常に困難です。

しかし近年では、市場調査をサポートするプラットフォームやサービスが数多く提供されています。自分の目的に合ったプラットフォームを見つけて、それを使いこなせるようになれば、市場調査の成功率は格段にアップするでしょう。

そんな中、「市場調査サービスやプラットフォームの利用を検討しているけど、どれを選べば良いかわからない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、効率的な市場調査の実施をサポートするおすすめの市場調査プラットフォームやサービスを全部で7個、それぞれの特徴とともにわかりやすくご紹介します。

サービス選びで失敗しないためのポイントも紹介していますので、ぜひ最後までお読みください。

そもそも市場調査プラットフォームとは？

市場調査とは、企業が新しい事業を展開したり、製品やサービスを企画するにあたって、どのようなニーズがあるのかを把握するために行う調査です。

市場調査プラットフォームとは、市場調査に必要な情報収集、インサイト抽出、レポート作成など、あらゆるタスクを効率化・自動化することができるツールのことです。

市場調査プラットフォームを利用することで、調査やデータ分析のスキルに乏しい初心者でも比較的容易に適切な市場調査を実施できるようになります。

国内や海外の多くの企業によって、市場調査プラットフォームが提供されています。プラットフォームごとに備わっている機能や使い方が異なるため、自社の目的に合ったプラットフォームを選択することが重要です。

市場調査ができるプラットフォーム/サービス7選

以下では、市場調査をサポートする代表的な市場調査プラットフォームや市場調査サービスを全部で7つご紹介します。

【市場調査ができるプラットフォーム/サービス7選】

• AXIA Marketing
• MApps リサーチプラットフォーム
• クアルトリクス
• SPEEDA
• SurveyMonkey
• Rover
• KnowledgeStore

AXIA Marketing

AXIA Marketing株式会社は、国内外の市場調査において豊富な実績を持っています。特に海外市場調査に強みを持ち、深い洞察と精密なデータ分析を行っています。

AXIA Marketingの市場調査サービスの特徴として、以下のようなものが挙げられます。

• 客観的なデータ収集から競争分析、消費者行動の調査、さらには市場のポテンシャル評価までをカバー
• 業界のコネクションを活かした有識者へインタビュー調査や競合調査、アライアンス調査などを駆使
• それぞれのプロジェクトの目的やニーズ、ご予算に応じたカスタマイズが可能

こうした幅広い調査方法により、クライアントはグローバルな視野で戦略的な意思決定を行うことができます。AXIA Marketingは、その広範な国際ネットワークと地域に根差した専門知識を活かし、国際市場での展開を考える企業を支援します。

MApps リサーチプラットフォーム

MApps リサーチプラットフォームは、株式会社マーケティングアプリケーションズによって提供されているリサーチプラットフォームです。調査会社、メーカー、広告代理店などを含む200社以上に利用されている国内最大級のプラットフォームとなっています。

MApps リサーチプラットフォームの特徴は以下の通りです。

• クラウド型アンケートシステム、集計ツール、消費者パネル、オペレーションリソースを提供
• 350万人超の消費者パネルと連携
• アンケート結果の集計からレポート作成まで代行可能

MApps リサーチプラットフォームを利用した企業は、ネットリサーチの半内製化や調査業務の効率化を実現しています。

クアルトリクス

クアルトリクスは、企業や組織の様々な調査ニーズにワンストップで対応する最先端の市場調査プラットフォームを提供しています。

クアルトリクスの市場調査プラットフォームの特徴は以下の通りです。

• AIを搭載し、調査設計からインサイト抽出までの時間を短縮
• 競合ベンチマーク、価格設定、パネル管理、A/Bテストなどの様々なアクションを効率化
• 回帰分析、セグメンテーション、クロスタブなど各種統計テストを備え、インサイトをリアルタイムで表示

また、「ExpertReview」というAIによる品質管理機能も備えており、調査実施時のエラーの防止や質の悪い回答の削除が可能となっています。18000社以上の企業・組織から利用されている定番のプラットフォームの一つです。

SPEEDA

SPEEDA（スピーダ）は、株式会社ユーザベースが提供するビジネス情報プラットフォームで、企業情報や市場データ、業界レポートを一元的に提供しています。

SPEEDAの特徴は以下の通りです。

• 日本だけでなく海外の企業の情報も取得可能
• 専属アナリストによる業界レポートの閲覧や最新ニュース・トレンド情報の収集が可能

SPEEDAを活用することで、競合分析や業界動向の把握が容易になり、戦略立案や新規事業開始に当たっての競合調査の精度を高めることが可能となります。 SPEEDAの料金体系は利用人数に応じた月額制となっていますが、詳細な価格情報は公開されていません。そのため、個別に見積りの取得が必要となります。

SurveyMonkey

SurveyMonkeyは、アンケート調査や市場調査などに必要な全ての機能を備えたリサーチプラットフォームです。海外発のサービスですが、日本語にも対応しています。

SurveyMonkeyの特徴は以下の通りです。

• AIによるガイダンスや専門家作成のテンプレにより、アンケート・フォームを迅速に作成して送信可能
• データ分析の知識がなくても、簡単にインサイト抽出が可能
• TeamsやZoom、Excelなど他のアプリと連携して、チームでの共同作業やデータ共有も可能

SurveyMonkeyには無料プランもあり、10問まで質問可能なアンケートやフォームを無制限に作成できます。企業向けのデータ保護機能やユーザー管理機能も提供しているため、法人の利用も多く、世界中で30万以上の企業がSurveyMonkeyを利用しています。

Rover

Roverは、ユーザーの質問に対して、AIがインターネット上のリソースやユーザーがアップロードした情報をもとに自動で回答する情報分析プラットフォームです。株式会社グローバルインフォメーションによって提供されています。

Roverの特徴は以下の通りです。

• 生成AIが市場調査レポートの重要部分だけを抜粋して要約、英文レポートにも対応
• 社内のデータベースをアップロードしてインサイトを抽出できる
• 市場調査だけでなく、法令調査、財務分析、サプライチェーン管理などにも活用できる

市場調査レポートを購入した人には、期間限定で、無料でRoverを利用できるアカウントを発行しています。

KnowledgeStore

KnowledgeStore(ナレッジストア)は、世界中にあるBtoBサービス提供企業のトレンドや市場予測を提供する市場調査プラットフォームです。海外発のサービスですが、国内ではオリックス株式会社が独占販売代理店となっています。

KnowledgeStoreの特徴は以下の通りです。

• 最先端技術市場に特化した調査レポートや業界レポートを6500本以上搭載
• 20万人以上の専門家とつながり、情報源の70％が非公開情報
• 専門のアナリストが、戦略立案をサポートするアドバイザリーサービスも提供

KnowledgeStoreは、国内でも人気が高く、日立、京セラ、クラレなどの大手企業も利用しています。無料トライアルも可能なため、気軽に始めることができるサービスです。

市場調査プラットフォーム/サービス選びで失敗しないための3つのポイント

市場調査プラットフォーム/サービスを選ぶ上で、注意すべきポイントはいくつかありますが、中でも以下の3つのポイントは重要です。

【市場調査プラットフォーム/サービス選びで失敗しないためのポイント】

• 市場調査の目的とプラットフォーム/サービスの機能がマッチしているか
• 費用対効果が見合うか
• 従業員が使いやすいUI設計となっているか

市場調査の目的とプラットフォーム/サービスの機能がマッチしているか

ひとことで市場調査プラットフォーム/サービスといっても、種類によって提供されている機能やデザインは様々です。情報収集からレポート作成まで一気通貫でサポートするもの、データ分析に特化したもの、インサイト抽出を得意とするものなど、種類によって提供されている機能は異なります。

また、国内の情報に特化したものや、海外の情報も広く収集できるものなど、カバー範囲も異なる場合があります。

そのため、自分が市場調査を実施する目的を明確にしたうえで、その目的を達成するための機能を十分に備えているかという観点からプラットフォーム/サービス選択を行うことが重要となります。

費用対効果が見合うか

市場調査プラットフォーム/サービスの中には、無料で提供されているものもありますが、多くは有料となっています。月額や年額課金のサブスクリプション制のものが多く、機能や使用人数に応じて複数のプランが設けられているものもあります。

したがって、プラットフォーム/サービス選択の際には、価格と機能が見合っているか、他の無料サービスで代用できないか、といった視点も考慮する必要があります。

なお、プラットフォーム/サービスの中には一定期間無料で試すことができるものもあるので、利用してみるとよいでしょう。

従業員が使いやすいUI設計となっているか

企業や組織が市場調査プラットフォーム/サービスを導入しても、従業員が使い方を理解することができず、結局使われずに終わってしまうということも珍しくありません。

そのため、プラットフォームやサービスを選ぶ際には、初めてのユーザーでも簡単に使いこなせるようなわかりやすいUI設計となっているかという点も重要となります。従業員にとっての使いやすさを確かめるためにも、無料トライアルなどで一度試してみるのが良いでしょう。

また、市場調査プラットフォームやサービスの中には、海外の企業が提供しているものも多いです。中には、英語でしか提供されていないサービスもあるため、事前にチェックしておくようにしましょう。

市場調査プラットフォームを活用して市場調査を成功させるための7つのポイント

市場調査プラットフォームを効果的に活用することで、精度の高いデータ収集や効率的な分析が可能になります。市場調査プラットフォームを上手に活用して、市場調査を成功させるためのポイントとしては、主に以下の7つが挙げられます。

【市場調査プラットフォームを活用して市場調査を成功させるためのポイント】

• 明確な目的とゴールを設定する
• 適切なターゲットを選定する
• プラットフォームのオプション機能をフル活用する
• 信頼性の高いサンプルを確保する
• 結果を具体的なアクションに落とし込む
• 定期的に調査を実施し、変化を追跡する
• プライバシーと倫理規範を遵守する

明確な目的とゴールを設定する

市場調査の目的を明確に定めることで、プラットフォームの機能を適切に活用することができるようになります。調査結果をどのように活用するかを事前に考えることは、適切なプラットフォーム選びにも役立つでしょう。

適切なターゲットを選定する

市場調査の対象となるエリアや顧客の範囲を正しく設定することで、目的に合った最適なデータを収集することができます。設定したターゲットを基に、プラットフォームのターゲティング機能を活用することで、効率的なリサーチが可能となります。

ターゲットをあまりにも広く設定しすぎると、具体的なインサイトが得られず、有益な調査結果を得られなくなってしまうため、ターゲットはある程度具体的に定めることが重要です。

プラットフォームのオプション機能をフル活用する

市場調査プラットフォームには、様々なオプション機能が備わっています。各プラットフォームが備えている独自の機能をフル活用することで、より深いインサイトや質の高い調査結果を得ることができるようになります。

例えば、アンケート調査の回答データをリアルタイムで分析する機能、調査結果をグラフやチャートで可視化できる機能など、様々な機能があります。

また、プラットフォームの標準機能だけでなく、API連携を利用することで、BIツールなど他のツールと組み合わせた高度な分析が可能となります。

信頼性の高いサンプルを確保する

市場調査の結果の信頼性を高めるためには、回答者のサンプル数を十分に確保し、回答の偏りを防ぐ必要があります。複数のプラットフォームを活用して、多様な回答者を確保することも有効です。

サンプルが少ないとデータが偏りやすく、一般化できない結果になるため、適切なサンプル数を確保することが重要です。

適切なサンプル数がどれくらいなのか分からない場合には、専門の調査会社やコンサルティング会社に相談してみると良いでしょう。

結果を具体的なアクションに落とし込む

市場調査の結果を分析するだけで終わらせるのではなく、具体的な戦略や施策に活用しなければ何の意味もありません。

例えば、新商品のパッケージデザインに関するアンケート調査によって、最も好まれるデザイン案を採用したり、ブランド認知度調査で、認知が低いターゲット層向けに広告戦略を強化するなどが考えられます。

また、調査結果をグラフやチャートで可視化し、社内プレゼン資料や戦略会議で共有することも重要です。調査目的で設定したゴールに立ち返り、具体的な施策に繋げられるように意識しましょう。

定期的に調査を実施し、変化を追跡する

市場は常に変化しているため、一度の調査で終わらせるのではなく、定期的な調査を行い、トレンドを把握することが重要です。

半年ごとに顧客満足度調査を実施してサービス改善につなげたり、新商品の販売前後で認知度や購買意向の変化を測定するなど、定期的な調査による施策の改善の努力を怠ってはいけません。

プライバシーと倫理規範を遵守する

市場調査に当たっては、プライバシーや倫理規範を守ることも大切です。特に、顧客や従業員などの個人データを収集する場合には、本人のプライバシーを尊重し、調査が倫理的に行われることを必ず確認しましょう。

また、海外で調査を行う場合には、その国の個人情報保護規制にも注意する必要があります。特にヨーロッパにおいては、GDPRという厳格な個人情報保護規制がしかれており、プライバシーが重視されています。

プライバシー違反を防ぐためにも、個人を特定できる情報をできるだけ収集しないようにしたり、個人が特定できないようにマスキングをするなどの対策を取ることが重要です。

また、調査内容を事前に回答者に説明して同意を得たり、誤解を招く質問や誘導質問を避けるなどの配慮も大切です。

顧客や回答者との信頼関係を保つため、誠実な調査を心がけましょう。

市場調査を依頼するならAXIA Marketing

AXIA Marketingでは、さまざまな分野での市場調査を承っています。

豊富なリサーチ経験と専門的な知識を持ったスタッフが在籍しており、貴社の目的に合わせた最適な市場調査を実施します。

サービスの詳細については、こちらをご覧ください。

市場調査の依頼に迷ったら、一度AXIA Marketingまでご相談ください。

参考文献　

・株式会社マーケティングアプリケーションズ公式サイト

・クアルトリクス公式サイト

・株式会社ユーザベース公式サイト

・SurveyMonkey公式サイト

・株式会社グローバルインフォメーション公式サイト

・オリックス株式会社公式サイト