おすすめの市場調査代行サービス15選を比較|特徴/強み~費用相場まで
市場調査は、企業が新しい製品やサービスを展開するために必要不可欠な作業です。しかし、市場調査の範囲は多岐にわたり、すべてを自力で行うのには多大な時間と労力がかかります。
一方で、専門の市場調査代行サービスを利用することで、自社でリサーチを行うよりも効率的かつ質の高い市場調査が可能となります。
本記事では、おすすめの国内の市場調査代行サービスを提供する会社を全部で15社、それぞれの特徴や強みなどとともにわかりやすくご紹介します。
市場調査代行サービスを利用するメリット
市場調査代行サービスを利用することには、様々なメリットがあります。中でも、調査にかかる時間や労力を節約できることと、広範かつ高精度なリサーチができることは大きなメリットといえるでしょう。それぞれのメリットについて具体的に説明していきます。
調査にかかる時間・労力を節約できる
市場調査には、調査方針と対象/範囲の検討、調査方法の選択、必要なツール/設備の準備、実際の調査、調査結果の収集分析、報告書の作成、フィードバックなど様々な工程があります。そのため、これら全ての作業を自力で行う場合、多大な時間と労力がかかります。
市場調査代行サービスを利用すれば、これらの調査業務の全部又は一部を任せることができ、市場調査にかかる時間や労力を節約することができます。
新しい製品やサービスの展開に踏み切るか否かの意思決定には迅速さが求められることも多いため、速やかに市場調査を完遂できる代行サービスを利用するメリットは大きいといえます。
広範かつ高精度なリサーチができる
市場調査代行サービスを提供する会社は、市場調査に関する専門的な知見やノウハウを蓄積しており、質の高い調査を行うことができます。
また、各社独自の調査ネットワークを有しており、通常の方法では手に入れることができない情報にもアクセスできることが多いです。
特に海外調査においては、現地人とコネクションを有する市場調査代行会社に依頼することで、自力で調査したのでは得られない貴重な情報を得ることができるでしょう。
市場調査代行サービスを選ぶ際の5つのポイント
市場調査代行サービスを紹介する前に、数あるサービスの中から自社に合った適切なものを選ぶために注意すべきポイントについてご紹介します。
- 調査スコープや進め方を柔軟に指定できるか
- 幅広いネットワークを有しているか
- 担当者のリサーチ経験が十分か
- 海外の市場調査にも対応しているか
- 費用対効果が見合っているか
調査スコープや進め方を柔軟に指定できるか
調査スコープや進め方を柔軟に指定することができるかどうかは、市場調査によって自社の課題解決を図るために非常に重要です。
市場調査代行サービスの中には、すでにスコープや進め方・手法が固まっていて、顧客の目的に応じた柔軟なカスタマイズに対応できないものも存在します。そのようなサービスを選んでしまうと、目的達成や課題解決に資さない調査が行われ、時間とコストを無駄に費やしてしまうことになりかねません。
調査実施前にニーズや課題を丁寧にヒアリングしてくれるか、調査の進め方やその手法を選んだ理由をわかりやすく説明してくれるか、調査の対象や範囲について事前に入念なすり合わせを行ってくれるか、といった点に着目してサービスを選択するようにしましょう。
幅広いネットワークを有しているか
市場調査において、ネットワークの幅広さは調査の深度や質を左右する重要な要素です。他社にはない独自の調査ネットワークを保有しているかが、調査代行会社の価値そのものといっても過言はないでしょう。
調査代行サービスを選ぶ際には、その会社が国内や海外において幅広い調査ネットワークを有しているかを意識するとよいでしょう。
担当者のリサーチ経験が十分か
市場調査には、リサーチの企画力・戦略策定力、情報収集能力、データ分析力など様々なスキルが求められます。市場調査代行を実施する担当者の質は、調査結果の質にダイレクトに影響するといえるでしょう。
したがって、調査を実施する担当者がリサーチ経験・実績を十分に備えているかという点も重要な要素となります。見積りを取得する際に、担当者の経歴や実績もあわせて確認するとよいでしょう。
海外の市場調査にも対応しているか
市場調査代行サービスの中には、国内のみに対応しているものもあれば、海外にも対応しているものもあります。そのため、特に海外の市場調査を依頼したい方は、その会社が海外においてプレゼンスを有するかという点も確認しておく必要があります。
なお、海外調査にも対応している会社の中でも、全世界でプレゼンスを有する会社、アジアなど特定の地域に強みを持つ会社など様々あるため、自分が調査したいエリアを得意とする会社のサービスを選ぶようにしましょう。
費用対効果が見合っているか
市場調査の代行依頼には、当然ながら費用が発生します。調査対象や調査手法によって市場調査の費用は大きく変わるため、多くの市場調査代行サービスは固定価格を設けず、顧客ごとに見積りを発行しています。
特に、大規模な市場調査や海外の調査を依頼する場合には、費用が高額になりやすいです。したがって、本当にそこまでの費用をかける必要があるのか、そもそも自分たちで実施できるのではないか、他のより安価なサービスで代替できないかといった観点からの検討が欠かせません。
おすすめの市場調査代行サービス15選
現在、大手上場企業から中規模の企業まで、多くの日本企業が市場調査代行サービスを提供しています。その中でも特におすすめの市場調査代行サービスを全部で15個、特徴や強みとともに分かりやすく紹介していきます。
【おすすめの市場調査代行サービス】
- AXIA Marketing
- GMOリサーチ&AI
- クロス・マーケティング
- マクロミル
- インテージ
- アスマーク
- リサーチワークス
- ネオマーケティング
- マーケティング・リサーチ・サービス
- ゼネラルリサーチ
- MSS
- 日本リサーチセンター
- サーベイリサーチセンター
- 楽天インサイト
- 日経リサーチ
AXIA Marketing
AXIA Marketing株式会社は、国内外の市場調査において豊富な実績を持っています。特に海外市場調査に強みを持ち、深い洞察と精密なデータ分析を行っています。
AXIA Marketingの市場調査サービスの特徴として、以下のようなものが挙げられます。
- 客観的なデータ収集から競争分析、消費者行動の調査、さらには市場のポテンシャル評価までをカバー
- 業界のコネクションを活かした有識者へインタビュー調査や競合調査、アライアンス調査などを駆使
- それぞれのプロジェクトの目的やニーズ、ご予算に応じたカスタマイズが可能
こうした幅広い調査方法により、クライアントはグローバルな視野で戦略的な意思決定を行うことができます。AXIA Marketingは、その広範な国際ネットワークと地域に根差した専門知識を活かし、国際市場での展開を考える企業を支援します。
1時間の無料オンライン相談も承っております
お見積りなどもお気軽にお問い合わせください
GMOリサーチ&AI
GMOリサーチ&AIは、様々なリサーチ業務の代行を担うGMOのグループ会社であり、顧客の要望に合わせて安価かつ迅速なネットリサーチサービスを提供しています。
GMOリサーチ&AIの市場調査サービスの特徴として、以下のようなものが挙げられます。
- 日本やアジアを中心にグローバルな市場調査を手掛ける
- 世界130か国、4億人以上にネットリサーチを行うことが可能
- 大学や大学院向けの「学術調査」や医療業界向けの「メディカルリサーチ」など特定分野に特化した調査代行も実施
特に、「ネットリサーチ」サービスは、国内最大級のアンケートモニター3,000万人以上のパネルネットワークと年間187,000件の調査実績を活かした質の高いリサーチ結果に定評があります。
クロス・マーケティング
クロス・マーケティングは、オンライン調査、モバイル調査、定性調査(インタビュー、グループインタビューなど)、海外市場調査など多岐にわたる市場調査代行を手掛けています。
クロス・マーケティングの市場調査サービスの特徴として、以下のようなものが挙げられます。
- 多種多様な手法のリサーチを取り扱う(ネットリサーチ、ホームユーステスト、街頭調査、デプスインタビュー、学術調査等)
- アンケート結果を効率的に回収できる「QiQUMO(キクモ)」、インサイト活用をサポートする「Insight Design」など、市場調査を効率化させる様々なツールも提供
- 収集したデータをもとに、どのようにマーケティングに活かすかという点まで支援
クロスマーケティングの市場調査サービスは、多様な調査手法と精度の高いパネルネットワーク、国内外対応の調査インフラを持つ点が大きな強みです。
マクロミル
マクロミルは、市場調査を通じてマーケティング課題を解決することを目指す、国内の大手市場調査代行会社です。リサーチ/アンケート調査からデータ分析まで幅広く対応しています。
マクロミルの市場調査サービスの特徴として、以下のようなものが挙げられます。
- 世界90以上の国と地域、1.3億人を調査対象とする
- 130万人のパネルに対してインタビュー対象者募集ができるプラットフォーム「Interview Zero」をはじめとする様々なソリューションを提供
- 「Macromill Weekly Index」において、インターネット調査による週次の定点観測調査データを公開
単に市場調査を行うだけでなく、収集したデータの利活用もサポートできる点が強みです。年間プロジェクト件数は3万件以上、年間取引者数は4,000社以上に上っています。
インテージ
インテージは、業界最大規模のデータ保有量を誇る日本の市場調査代行・マーケティング支援会社です。アジア地域の調査において高いプレゼンスを有しており、国内400万人、アジア1,500万人のデータを保有しています。
インテージの市場調査サービスの特徴として、以下のようなものが挙げられます。
- 9か国の海外拠点とともに国内外の企業のリサーチをサポート
- リサーチのみならず、データベース提供やデータ解析/予測などのサービスも提供
- 買い物データ・販売データ・位置情報ログ・テレビ視聴ログ・情報接触ログなど幅広いデータを保有
インテージは、最新トレンド情報やデータ活用法等のノウハウを発信する「知るギャラリー」、海外生活者・市場を理解するためのコンテンツを届ける「Global Market Surfer」などのメディアも運営しており、市場調査やマーケティングに役立つ情報を日々発信しています。
アスマーク
アスマークは、累計調査実績4万件を超える市場調査代行会社です。定量調査(ネットリサーチ、認知度調査)、定性調査(グループインタビュー、デプスインタビュー)、集計・分析まで幅広いリサーチ手法に対応しています。
アスマークの市場調査サービスの特徴として、以下のようなものが挙げられます。
- 顧客の課題や目的を丁寧にヒアリングして最適な調査プランを提案
- マーケットリサーチサービスに関する国際規格ISO20252を取得
- 1,800万以上の豊富なパネルを保有
- インタビュー専用ツール「i-PORT voice」やチャットインタビューシステム「i-PORT chat」などのツールも提供
アスマークは、大規模で良質なパネルや、国際規格に裏打ちされた質の高い調査に定評があります。国内の6つの都市に拠点を有しており、年間市場調査実績は6,600件以上、取引企業数は1,100社以上に達しています。
リサーチワークス
リサーチワークスは、市場調査の中でもアンケート調査を専門とする調査代行会社です。独立系のアンケート調査会社として、質の高い調査データや分析結果を提供しています。
リサーチワークスの市場調査サービスの特徴として、以下のようなものが挙げられます。
- アンケート調査の企画・実施から結果の集計・分析、レポート作成までを一気通貫でサポート
- 対面調査、インターネット調査、電子メール調査など多様な手法に対応
- アンケート調査のTipsをまとめたコンテンツ記事を日々発信
国内でも数少ないアンケート調査専門の会社として、広告代理店、コンサル会社、官公庁、非営利団体、大学・研究機関など様々なジャンルの顧客を有しています。
ネオマーケティング
ネオマーケティングは、市場調査とマーケティング支援を手掛けるリサーチ会社です。生活者を起点としたマーケティング支援をコンセプトに、市場調査からデータに基づくマーケティング施策の提案までをサポートしています。
ネオマーケティングの市場調査サービスの特徴として、以下のようなものが挙げられます。
- 調査に必要なあらゆるツール・設備をすべて内製化している
- リサーチ結果の報告だけでなく、リサーチデータの活用法とマーケティング施策の提案も行う
- リサーチの各工程に品質基準を設けることで徹底したサービス品質の管理を実施
ネオマーケティングは、累計取引実績3,000社超、累計プロジェクト数4万件以上を誇り、2,889万人の生活者パネルを保有しています。リサーチやマーケティングに関連したトピックを扱うコンテンツの配信やセミナー・イベントの開催なども定期的に行っています。
マーケティング・リサーチ・サービス
マーケティング・リサーチ・サービスは、「次のアクション」につながることを意識した市場調査・リサーチ代行を行うリサーチ会社です。
マーケティング・リサーチ・サービスの市場調査サービスの特徴として、以下のようなものが挙げられます。
- 日用品からBtoB商材まで幅広い業界のリサーチ経験を活かしたリサーチ企画力を有する
- リサーチの各フェーズに専門家が関わり、高い遂行能力と実査の質を誇る
- リサーチ結果から示唆される次のアクションを示すことを重視している
- 最大100人収容可能な自社専用のアンケート会場を保有している
マーケティング・リサーチ・サービスは、リサーチやマーケティングに関する豆知識を配信する「digmar(ディグマル)」というメディアも運営しています。
ゼネラルリサーチ
ゼネラルリサーチは、幅広い年齢層の1,022万人のモニターに対してマーケティング・市場調査を実施しています。
ゼネラルリサーチの市場調査サービスの特徴として、以下のようなものが挙げられます。
- 42項目もの豊富な属性パネルを用意し、偏りのない調査結果を担保
- ニーズ調査、認知度調査、キャッチフレーズ調査など6種類の調査手法から課題を抽出
- 定期的にパネルに対してネットリサーチを実施し、自社レポートとして掲載
ゼネラルリサーチは、国内最大規模のパネル数を保有している点が大きな強みです。また、ゼネラルリサーチの自社調査レポートは、提供元を明示すれば、無料で他のメディアに引用することができます。
MSS
MSSは、多種多様なリサーチ手法に基づくマーケティング情報の提供及びマーケティング支援・コンサルティングを手掛けています。
MSSの市場調査サービスの特徴として、以下のようなものが挙げられます。
- 顧客専任のチームを構成して同じ担当者が最初から最後まで一貫してサポート
- ファンになるプロセスを明らかにする「FRS」、市場推計やターゲット人口の予測ができる「マーケットポテンシャル」など独自の調査手法を提供
MSSは、30年ものリサーチ実績を有しており、これまで3,000件以上のプロジェクトに関わっています。顧客満足度が高く、取引リピート率が85%以上という高さを誇っています。
日本リサーチセンター
日本リサーチセンターは、日本の市場調査・マーケティング調査を手掛けるリサーチ会社です。1960年に設立された歴史ある会社で、大手企業18社が株主となっています。
日本リサーチセンターの市場調査サービスの特徴として、以下のようなものが挙げられます。
- オフライン~オンラインまで様々な調査手法に対応し、複数の手法を組み合わせるミックスモードも可能
- ISO9001及びISO20252認証を取得、世界標準の品質を担保
- リサーチに加えて、報告書の制作、コンサルティング、デジタルツール開発など+αのサービスも提供
日本リサーチセンターのトラストパネル登録数は全国で7万人、インターネット調査モニターは約300万人に及びます。他の会社と比べて歴史が長く、豊富な経験を有していることが強みです。
サーベイリサーチセンター
サーベイリサーチセンターは、国内15か所に拠点を有し、あらゆる分野/業界における社会調査を全国規模で実施する市場調査代行会社です。
サーベイリサーチセンターの市場調査サービスの特徴として、以下のようなものが挙げられます。
- 都市・交通、マーケティングリサーチ、世論・計画という3つの分野の連携による多彩な調査を実行
- 多重クロス集計や多変量解析などを駆使した最適な形での情報提供を実施
- 調査や情報保護に関する外部認証を複数保有しており、品質とセキュリティが担保されている
サーベイリサーチセンターは、上記3分野での調査経験・知見を活かして、SDGsの推進提案や感染症対策、子供の発達・成長支援など様々なソリューションの提供も行っています。
楽天インサイト
楽天インサイトは、単一パネルとしては世界最大規模の約220万人のパネルを有する楽天グループのリサーチ会社です。
楽天インサイトの市場調査サービスの特徴として、以下のようなものが挙げられます。
- 楽天グループが保有する顧客の様々なログデータを活用
- アスキングビッグデータ・メディア接触ログ・楽天グループの顧客行動ログを組み合わせた最適なリサーチを実施
- 広告の接触ログから広告の効果検証を行うツール「R-ブランドリフトサーベイ」の提供
楽天グループが保有する膨大な顧客の行動ログデータを活用することで、顧客の一連の行動プロセスを可視化し、動的なデータの検証が可能となります。自社独自の調査結果レポートも無料で公開しており、出典元を明示すれば自由に引用することも可能です。
日経リサーチ
日経リサーチは、「気づき」の力で世界を動かすことをモットーに、最適な調査手法・設計でリサーチ業務を行う日経グループの調査会社です。
日経リサーチの市場調査サービスの特徴として、以下のようなものが挙げられます。
- 1,100万人の日経ID会員を登録した調査サービスを利用できる
- ブランド評価調査や顧客満足度調査など幅広い調査業務を代行
- メディカル・ヘルスケア調査など特定業界に特化した調査も実施
日経リサーチは、調査代行に加えて、最新の調査レポートやコラムの公開、調査・データ分析について学べるセミナーの開催、多種多様な企業の活用事例の紹介なども行っています。
市場調査代行の費用相場
市場調査代行にかかる費用相場は、調査会社の種類や調査の対象/範囲、調査方法などによって異なります。
市場調査を専門とする会社に依頼する場合
市場調査を専門とする大手の調査会社に依頼した場合の費用相場は、概ね200万円〜800万円程度です。中小規模の会社であれば、それよりも低い費用で依頼できる場合もあります。
コンサルティング会社に依頼する場合
大手のコンサルティング会社に依頼した場合には、コンサルタントによる分析結果やアドバイスへの対価も含まれるため、費用は高額になりがちです。一般的には1,500万円〜3,000万円程度かかるでしょう。
個人やフリーランスに依頼する場合
個人やフリーランスに依頼した場合の費用相場は約15万円〜150万円程度です。他の市場調査方法と比べて比較的安く依頼できる点がメリットです。しかし、調査結果はその人自身の調査能力に完全に依存するため、満足のいく調査結果とならないリスクも高いです。
市場調査代行を依頼するならAXIA Marketing
AXIA Marketingは、国内/海外の市場調査代行サービスを提供しています。お客様の課題やニーズを丁寧にヒアリングし、最適な調査方法をご提案します。
市場調査代行の依頼に迷ったら、一度AXIA Marketingまでご相談ください。
1時間の無料オンライン相談も承っております
お見積りなどもお気軽にお問い合わせください
参考文献
・市場調査の費用相場はどれぐらい?手法別に紹介 – ネットリサーチ比較