男性化粧品(メンズコスメ)の市場規模は一気に拡大中?拡大理由や市場調査の方法も紹介
男性化粧品(メンズコスメ)の市場規模は、ジェンダーレス意識の広がりや韓流アイドルの影響を受け、近年急速に成長を遂げています。
特にスキンケア用品やメイク用品の需要が高まり、市場規模は年々拡大しています。
2017年から2022年にかけて市場規模は約1.5倍に増加し、今後もさらに成長が見込まれています。
本記事では、こうした市場動向を詳細に分析し、企業が成功するための市場調査の方法や戦略的アプローチについても解説します。
男性化粧品(メンズコスメ)の市場規模は拡大中!カテゴリー別国内シェア分析
男性化粧品市場は、近年の外出機会の増加やジェンダーレス意識の浸透、韓流アイドルの影響など、多様な要因により急速に拡大しています。
インテージによる調査によると、2022年の男性化粧品(メンズコスメ)の市場規模は376億円に達し、2017 年の249億円から実に約1.5倍の増加となっています。
この成長は男性の美容意識の高まりと、多様なライフスタイルに対応した製品ラインナップの拡充が寄与していると言えます。
【カテゴリー別】男性化粧品の国内シェア分析
矢野経済研究所の調査によると、2022年度の化粧品市場におけるカテゴリー別の市場構成比率は以下の通りです。
・スキンケア化粧品: 47.3%
・ヘアケア化粧品: 20.3%
・メイクアップ化粧品: 17.6%
・男性用化粧品: 5.4%
・フレグランス化粧品: 1.2%
【2022年の化粧品市場におけるカテゴリー別シェア】
出典:矢野経済研究所
男性用化粧品は全体の5.4%を占めており、市場シェアは他のカテゴリーに比べて小さいものの、今後の成長が大きく期待される分野です。
【カテゴリー別】男性化粧品の国内シェア推移
2017年から2022年にかけて、男性化粧品(メンズコスメ)の市場規模は着実に成長してきました。
市場規模の推移に基づいて、カテゴリ別にシェアの割合を見てみましょう。
【男性化粧品全体の市場規模の推移(推計値も含む)】
・2017年 約249億円
・2018年 約257億円
・2019年 約278億円
・2020年 約290億円
・2021年 約342億円
・2022年 約376億円
・2023年 約406億円(推計値)
【カテゴリー別 男性化粧品市場の推移(実績)】
男性化粧品(メンズコスメ)市場規模は、2017年から2022年にかけて大幅な成長を見せており、特に市場規模に注目すると、その飛躍的な増加が際立っています。
2017年には約249億円だった市場規模が、2022年に376億円まで拡大。2023年は約406億円と予測されており大きな成長を示しています。
このような大幅な増加は、男性化粧品市場が非常に有望であることを強く示唆しています。
この成長は、単なる市場の拡大ではなく、実際の消費行動の変化とその背後にある市場の潜在力を反映しています。
男性化粧品(メンズコスメ)の市場規模が、今後もさらなる成長を遂げることは確実と言えるでしょう。
男性化粧品(メンズコスメ)の市場の将来展望は?
日本経済新聞WEB版に掲載された矢野経済研究所のレポートによると、男性化粧品(メンズコスメ)の市場規模は今後も成長が続くと予測されおり、2023年度以降、コロナ禍前の水準を超えて市場が拡大することが見込まれています。
特に、オンラインコミュニケーションの普及や中高年層の美容意識の向上が、男性用化粧品市場の成長を後押ししています。
中高年層における利用拡大は、オンラインミーティングを通じて自身の容姿を意識する機会が増えたことが大きな要因です。
これにより、ヘアケアやスキンケア製品の需要が増加しており、今後もこのトレンドが継続することが期待されています。
また、若年層においても、マスク着用による肌トラブル対策やSNSでの美容情報の影響により、スキンケアやメイク製品の需要が拡大しています。
さらに、韓国コスメの人気も男性用化粧品市場の成長を支える要素となっています。
男性向け韓国コスメブランドが日本市場に進出し、ファッション雑誌やオンラインプラットフォームで注目を集めています。
これにより、男性向け美容市場に新たな活力がもたらされると考えられています。
百貨店やバラエティショップ、ECサイトにおいても、男性用化粧品の売り場面積が拡大し、販売促進が強化されています。
これにより、今後も市場規模は拡大し続ける見通しです。
特に、中高年層や若年層をターゲットにした新しい製品ラインナップやブランドの登場が、男性化粧品市場のさらなる成長を支えるでしょう。
このように、男性化粧品市場は、消費者層の拡大や新たなブランドの参入により、今後も大きな成長が期待されています。
参照:日本経済新聞WEB版
男性化粧品(メンズコスメ)市場が伸びている理由
男性化粧品市場が近年急成長を遂げている背景には、さまざまな社会的・文化的要因が絡んでいます。
まず、韓流アイドルや韓国ドラマの影響によって、若年層を中心に男性の美容意識が高まり、スキンケアやメイクアップが一般的になりつつあります。
また、インフルエンサーの影響力も無視できません。
SNSを通じて美容情報を発信するインフルエンサーたちが、男性の美容への関心を喚起し、市場の拡大を後押ししています。
さらに、ネットショッピングの普及によって、男性が化粧品を購入するハードルが大きく下がりました。
オンラインでの製品レビューや情報の豊富さ、国内外の商品へのアクセスのしやすさなどが、購入を促進する要因となっています。
そして、コロナ禍が明けたことで増加した対面の機会も、身だしなみに対する意識を再び高め、メンズコスメ市場の回復と成長を支えています。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
男性アイドルの台頭
韓流アイドルや韓国ドラマの影響が、男性化粧品(メンズコスメ)の市場規模の成長に大きく寄与しています。
まず、美意識の向上が挙げられます。
韓流アイドルの完璧な肌やメイクスタイルが注目され、多くの男性が美容に関心を持つようになりました。
彼らの影響で、スキンケアやメイクに対する意識が一層高まっています。
また、メイクの普及も重要なポイントです。
男性アイドルがメイクを取り入れていることで、メンズメイクが一般的になりつつあります。
これにより、メイクアップ製品の需要が増加し、市場の拡大につながっています。
さらに、ジェンダーレスのトレンドが市場の成長を後押ししています。
ジェンダーレスな美意識が広がり、男性もスキンケアやメイクを楽しむことが一般的になっています。
このようなトレンドが、男性化粧品市場のさらなる成長を促進すると期待されています。
インフルエンサーによる発信
男性化粧品市場の成長には、インフルエンサーの影響が大きく関与しています。
まず影響力のある発信が挙げられます。
男性美容インフルエンサーは、メイクやスキンケアの情報をSNSで発信し、多くのフォロワーにリーチしています。
彼らの発信が男性が美容に関心を持つきっかけとなり、市場の拡大に寄与しています。
次にメイクの普及です。
インフルエンサーが日常的にメイクを行う様子を公開することで、男性もメイクを楽しむことが一般的になりつつあります。
これにより、メイクアップ製品の需要が増加し、男性化粧品市場の拡大を後押ししています。
さらに自己表現の多様化も重要なポイントです。
インフルエンサーは、メンズコスメを通じて自己表現の多様性を促進しています。
この影響で男性が自分らしさを追求することが一般的になり、美容意識が一層高まっています。
また、アクセスのしやすさも市場成長の一因です。
インフルエンサーの情報発信により、消費者は簡単に製品情報や使用方法を知ることができ、購入のハードルが下がっています。
これらの要因が、男性化粧品市場の拡大を後押ししています。
インフルエンサーの影響力は、今後も市場成長に寄与すると予想されています。
ネットショッピングの拡大
ネットショッピングの普及が、男性化粧品(メンズコスメ)の市場規模の成長を大きく後押ししています。
まず、購入のしやすさが挙げられます。
ネットショッピングにより、男性が店頭に行かずに手軽に化粧品を購入できるようになり、周囲の目を気にせずに商品を選べることが、購入のハードルを大きく下げています。
次に、情報へのアクセスが容易になった点も市場拡大の要因です。
オンラインプラットフォームでは、製品レビューや使用方法の情報が豊富に提供されており、消費者が自分に合った商品を見つけやすくなっています。
さらに、多様な選択肢が広がったことも重要です。
ネット上では、国内外のさまざまなブランドの商品が簡単に手に入るため、消費者はより多くの選択肢から自分に合った商品を選べるようになりました。
これらの要因が、男性化粧品(メンズコスメ)市場規模の拡大に寄与しています。
ネットショッピングの利便性は、今後も市場成長を支える重要な要素となるでしょう。
コロナ禍が明けて対面の機会の増加
コロナ禍の影響で一時的に落ち込んでいた化粧品市場は、対面の機会が増えるにつれて回復し再び成長しています。
まず、マスク着用の緩和が大きな要因です。
マスクの規制緩和により、顔全体を見せる機会が増えたことで、身だしなみに対する意識が高まり、スキンケアやメイクアップ製品の需要が増加しています。
さらに、外出機会の増加も市場回復の重要な要素です。
外出自粛の解除に伴い対面でのコミュニケーションが再び活発化し、これにより男性も美容に対する意識を強め、メンズコスメの需要が拡大しました。
オンライン会議も大きな影響を与えています。
コロナ禍中に増えたオンライン会議により、自分の顔を画面で見る機会が増えたことが、美容意識をさらに高める要因となりました。
これらの要因が、男性化粧品市場の成長を強く後押ししています。今後も、対面機会の増加に伴い、市場はさらに拡大すると予想されます。
男性化粧品(メンズコスメ)のアイテム別最新動向
男性化粧品市場は、ここ数年で急速に成長しており、特にスキンケア用品やメイク用品において顕著な変化が見られます。
スキンケアでは、基本的なアイテムが男性ユーザーの間で広く浸透し、洗顔料や化粧水、クリームが高い人気を誇っています。
また、美容液やクリームといったアイテムも急成長を遂げており、年齢層ごとに異なるトレンドが形成されています。
スキンケア用品
インテージの全国消費者パネル調査の結果を分析すると、男性ユーザーの間でスキンケアの基本が浸透しており、以下のアイテムが特に人気です。
■主な人気アイテム
・洗顔料
・化粧水
・乳液・クリーム
これらのアイテムは購入率が増加傾向にあり、男性のスキンケアへの関心が高まっていることを示しています。
■急成長中のアイテム
2017年から2022年にかけて、特に成長が著しかったスキンケアアイテムは以下の通りです。
・美容液: 約3倍の成長
・クリーム: 2倍以上の成長
最近のスキンケア市場では、年代別に異なるトレンドが見られます。
若年層は基礎化粧品への支出が増加し、特に化粧水や美容液、パックの需要が伸びています。
一方、高齢者層では、化粧水と乳液の効果を兼ね備えたオールインワンタイプのクリームが人気です。
Z世代の男性を中心に、スキンケアへの関心が中学生の頃から高まっており、ニキビなどの肌トラブルがきっかけでスキンケアを始めるケースが多く見られます。
この傾向から、今後も若年層をターゲットにした製品開発やマーケティングが重要となるでしょう。
参照:インテージ
メイク用品
メンズメイクの最新動向として、ナチュラルメイクとモードメイクの二極化が進んでいると報じられています。
ナチュラルメイクでは、肌を整える保湿美容液やトーンアップ効果のある化粧下地が特に人気で、清潔感と自然なツヤ感を重視したアイテムが支持されています。
アイブロウマスカラやリップバームも、クリーンでヘルシーな印象を作るために必須であり人気があります。
一方、モードメイクでは、立体感を強調するブラウン系リップやシェーディングが売れ筋で、陰影をつけて健康的で引き締まった顔立ちを演出するアイテムとして注目されています。
特に、90年代風の洗練されたスタイルを好むユーザーには、チークやハイライトが支持されています。
このように、メンズメイク市場では、自然な仕上がりを求めるナチュラルメイクと、立体感を重視するモードメイクの二つのスタイルが同時に人気を集めており、今後もこれらのアイテムが市場をリードすることが期待されています。
顔のウィークポイントをカバーするだけでなく、自分の魅力を引き立てるための重要な手段として認識されつつあります。
この市場の拡大に伴い、企業はより多様で高品質な製品を提供することで競争力を高めており、ユーザーのニーズに応える形でさらなる市場成長が期待されています。
参照:Men’s NON-NO WEB [KUBOKI編]/Men’s NON-NO WEB [NOBUKIYO編]
男性化粧品(メンズコスメ)の市場調査の方法は?
男性化粧品市場で成功を収めるためには、変化の激しい市場環境を正確に把握し、適切な戦略を構築することが不可欠です。
そのためには市場調査を通じて得られるデータをもとに、多角的な分析を行い、ターゲット層に対して最適なアプローチを見つけ出すことが求められます。
特に、4P分析、STP分析、SWOT分析といった基本的なフレームワークは、市場を深く理解し、戦略的な意思決定を下すために有用なツールです。
これらの分析手法を組み合わせることで、製品の特性や価格設定、ターゲット市場、競合との差別化ポイントを明確にし、効果的なマーケティング戦略を立案することが可能になります。
市場調査は単なるデータ収集にとどまらず、企業の戦略全体に深く関わるプロセスです。
具体的にこれらの分析手法がどのように男性化粧品(メンズコスメ)市場に適用されるのか詳しく見ていきましょう。
4P分析
4P分析は、マーケティング戦略を構築するための基本的なフレームワークであり、製品やサービスを以下の4つの視点から分析します。
■Product(製品)
男性化粧品(メンズコスメ)市場において、製品の特性は非常に重要です。
例えば、男性特有の肌質に対応した成分や、手軽に使用できる利便性が求められます。
また、他のブランドとの差別化を図るためには、独自の成分や技術を活用した製品開発が鍵となります。
■Price(価格)
メンズコスメのターゲット層に合わせた価格設定も重要な要素です。
高級感を出すためにプレミアム価格を設定する戦略も考えられますが、最も重要なのは顧客が製品に対して感じる価値と価格のバランスを適切に保つことです。
■Place(流通)
メンズコスメは、オンラインストア、ドラッグストア、専門店など、多様な流通チャネルを通じて販売されます。
顧客にとって購入のしやすさを考慮し、適切な流通チャネルを選定することが成功のカギとなります。
■Promotion(プロモーション)
男性化粧品(メンズコスメ)のプロモーションには、SNSやオンライン広告、インフルエンサーを活用したキャンペーンが効果的です。
これらの活動を通じてブランドの認知度を高め、ターゲット層に強くアピールするための戦略を立案します。
これらの4つの要素を統合して考えることで、男性化粧品(メンズコスメ)市場における効果的なマーケティング戦略を立案することができます。
各要素が互いに補完し合い、一貫性を持つことが成功の鍵となるでしょう。
STP分析
STP分析は、マーケティング戦略を策定するための基本的なフレームワークであり、男性化粧品市場において効果的な戦略を構築するために重要な手法です。
この分析は、Segmentation(セグメンテーション)、Targeting(ターゲティング)、Positioning(ポジショニング)の3つのステップから構成され、
それぞれの段階で市場を細分化し、ターゲット市場を選定し、適切なポジショニングを行います。
■Segmentation(セグメンテーション)
メンズコスメ市場を細分化することで、異なるニーズや特性を持つ顧客グループを特定します。
市場を細分化する際には、年齢、ライフスタイル、肌質、購買行動などの要因を基に、顧客グループを分類します。
このプロセスにより、ターゲット市場の選定や商品のポジショニングに重要な基盤が築かれます。
■Targeting(ターゲティング)
セグメンテーションで特定された市場の中から、自社の強みやリソースを最も効果的に活用できるターゲット市場を選定します。
選定されたターゲット市場に対して、詳細な顧客プロファイルを作成し、顧客の購買行動や動機を深く理解することが求められます。
■Positioning(ポジショニング)
ターゲット市場に対して、競合他社との差別化を図るためのポジショニングを決定します。
これは、製品の特性やブランドイメージをどのように消費者に伝えるかを計画するプロセスです。
明確なポジショニングは、顧客からの認知度を高め、独自の市場シェアを獲得するために不可欠です。
STP分析は、男性化粧品市場において競争力を高めるための戦略的なアプローチを提供します。
この分析を通じて、企業は自社の製品をどのように市場に投入し、どのように消費者にアピールするかを効果的に計画することができます。
各ステップを連動させて考えることで、STP分析の効果を最大限に発揮することが重要です。
SWOT分析
男性化粧品市場におけるSWOT分析は、企業が市場での競争力を高めるために非常に有効な手法です。
SWOT分析は、Strengths(強み)、Weaknesses(弱み)、Opportunities(機会)、Threats(脅威)の4つの要素を体系的に分析し、戦略を立案するためのフレームワークです。
以下に、男性化粧品(メンズコスメ)市場でのSWOT分析の適用方法を説明します。
■Strengths(強み)
メンズコスメ市場において、ブランド力は他社との差別化を図る上での大きな強みとなります。
特に知名度が高く、信頼性のあるブランドは、消費者の支持を得やすくなります。
また、高品質で革新的な製品を提供することは、顧客満足度を高め、競争優位性を確保するための重要な要素です。
■Weaknesses(弱み)
一方で、メンズコスメ市場はまだ成長途上にあり、一部の消費者には製品の認知度が低いことが課題となることがあります。
また、製品ラインナップが他社に比べて不足している場合、消費者の多様なニーズに応えられない可能性があります。
■Opportunities(機会)
メンズコスメ市場は年々拡大しており、新たな顧客層を獲得するチャンスがあります。
特にオンライン販売の拡大は、デジタルプラットフォームを活用して幅広い顧客にアプローチできる可能性を広げます。
■Threats(脅威)
しかし、メンズコスメ市場には多くの新規参入者があり、競争が激化しています。
また、経済環境の変動により、消費者の購買意欲が影響を受ける可能性もあります。
SWOT分析を通じて、企業は自社の強みを最大限に活かし、弱みを克服しながら、機会を効果的に活用し、脅威に対抗する戦略を立案することができます。
この分析は、戦略的な意思決定を支えるための有力なツールとして、男性化粧品(メンズコスメ)市場における競争力を強化するために活用されます。
男性化粧品の成功事例
男性化粧品は比較的最近のトレンドであるため、ビジネスモデルが確立されているわけではありません。
しかし、現在韓国を中心に多くの企業が男性化粧品業界に挑戦しています。
ここでは、男性化粧品ブランド「BE READY」を手がけるAMOREPACIFICのブランディング手法について解説します。
AMOREPACIFICのマーケティング手法
AMOREPACIFICは韓国発祥の化粧品会社で、70年以上の歴史を誇っている有名企業で、成長過程で30以上ものブランドを作り上げてきました。
そんなAMOREPACIFICが化粧品業界で成功した理由は、2000年代の化粧品の売り出し方にあります。
AMOREPACIFICが「株式会社太平洋」という名称だったころ、主な販売領域は小売店でした。
しかし、2000年代に路面で販売するロードショップブームが到来し、太平洋は路面で気軽に化粧品を試せるお店として話題になりました。
その後ETUDE HOUSEを作り出し、小売点から路面店へと販売網を移し、他社が行っていなかった販売手法で化粧品業界でトップまで上り詰めることができました。
このことから、もちろん化粧品自体のクオリティや価格は大事ではあるものの、顧客がどの様な経路で商品を試したり購入したりすれば喜ぶかを見極めることも大切ということが分かります。
男性化粧品(メンズコスメ)市場規模の現状と展望
男性化粧品(メンズコスメ)の市場規模は、ジェンダーレス意識の浸透や韓流アイドルの影響を背景に、近年急速に成長しています。
市場はスキンケア用品やメイク用品を中心に多様化し、特にナチュラルメイクとモードメイクの二極化が進行中です。
今後も、消費者層の拡大や新ブランドの登場が市場成長を支えると予想されており、企業は市場調査を通じた戦略的なアプローチが求められます。
市場の変化に迅速に対応することが、成功の鍵となるでしょう。
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参考文献
・化粧品市場に関する調査を実施(2023年)―矢野経済研究所
・ポストコロナでも成長を続ける男性化粧品市場ーインテージ
・矢野経済研究所 ポストコロナでも成長を続ける男性化粧品市場―矢野経済研究所
・矢野経済研究所、男性向け美容製品・サービスに関する調査の結果を発表―日本経済新聞
・【2023最旬メンズメイク】[KUBOKI編]―Men’s Non-No WEB
・【2023最旬メンズメイク】[NOBUKIYO編]―Men’s Non-No WEB