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2026.02.24
記事の監修者
金田大樹
AXIA Marketing代表取締役
リサーチ会社を活用した経営判断を、日本企業の常識にしていくことがモットー。
鉄鋼専門商社や株式会社ネオキャリアのフィリピン現地法人での勤務を経て、リサーチ事業にて起業。中堅から大手調査会社やコンサルティング会社のリサーチのプロジェクト管理を行った。その後、AXIA Marketing(アクシアマーケティング)株式会社を設立し、代表取締役に就任。上場企業をはじめ、多くの企業の成長を「価値ある情報提供力」でサポートしている。
BtoB企業にとって海外販路開拓は、大きな成長機会である一方、難易度の高い取り組みでもあります。展示会に出展したものの受注につながらない、代理店契約を結んでも売上が伸びない、Web施策を実施してもリードが獲得できない等の課題に直面する企業は少なくありません。
本記事では、BtoB企業が海外販路開拓を成功に導くための具体的な手法7選をはじめ、事前準備のポイント、失敗例、注目国までを解説します。

BtoB海外販路開拓を成功させるためには、進出国の選定が極めて重要です。単に市場規模が大きい、成長率が高いといった理由だけで選ぶと、自社商材との相性や競争環境の厳しさを見誤る可能性があります。まず確認すべきは、自社製品・サービスに対する現地ニーズの有無です。業界構造や主要プレイヤー、代替製品の存在を把握し、実際に導入可能性のある顧客層が存在するかを見極める必要があります。
次に、規制や認証制度、関税、輸入手続きなどの参入障壁を確認します。特に医療機器や化学製品、IT関連サービスなどは各国で法制度が大きく異なるため、事前調査が欠かせません。また、商習慣や決済条件、契約文化も重要な判断材料です。BtoB取引では信用取引が前提となる場合も多く、回収リスクや取引慣行を理解していないと資金繰りに影響を及ぼす可能性があります。
さらに、現地パートナー候補の有無や日本企業の進出実績、政治・経済の安定性も総合的に評価します。自社のリソースや体制に見合った国を選ぶことが、無理のない海外販路開拓の第一歩となるでしょう。

BtoB海外販路開拓は、高い成長機会がある一方で想定以上に時間と労力を要する取り組みです。国内営業とは異なる意思決定構造や商習慣の違いが存在し、成果が出るまでに長いプロセスを踏む必要があります。
ここでは、特に障壁となりやすい3つの理由を解説します。
BtoB取引では、担当者だけでなく、購買部門、技術部門、経営層など複数の関係者が意思決定に関与します。海外企業の場合、組織構造や権限分掌が日本企業とは大きく異なることもあり、誰が最終決裁者なのかを把握するまでに時間がかかるケースも少なくありません。また、グローバル企業では本社と現地法人の間で承認プロセスが分かれている場合もあり、想定よりも承認フローが長期化することがあります。
さらに、品質評価やサンプルテスト、価格交渉など複数段階の審査が設けられていることが多く、短期的なクロージングは難しいのが実情です。そのため、商談初期から中長期的な関係構築を前提に進める姿勢が求められます。
国や地域によって商習慣や契約文化は大きく異なります。価格交渉の進め方、支払条件、契約書の内容、責任範囲の考え方など、日本国内の常識が通用しない場面も少なくありません。例えば、欧米では契約書重視の文化が強く、細かな条項まで厳密に取り決める傾向があります。一方、東南アジアの一部地域では関係性を重視し、信頼構築が先行するケースも見られます。
また、知的財産の取り扱いや独占契約の範囲なども慎重に確認しなければなりません。契約内容を十分に理解せずに締結すると、後々トラブルに発展する可能性があります。現地法務や専門家の支援を活用しながら進めることが重要です。
BtoB海外販路開拓では、リード獲得から実際の受注までに長い時間を要することが一般的です。展示会やWeb経由で接点を持ったとしても、すぐに取引が成立するわけではありません。製品評価や社内稟議、予算承認などを経るため、数か月から1年以上かかるケースもあります。
特に新規市場では、自社ブランドの認知度が低いため、信頼を獲得するまでに時間がかかります。定期的なフォローアップや情報提供、オンラインミーティングの実施など、継続的な接点づくりが欠かせません。短期成果だけを求めるのではなく、パイプラインを積み上げながら中長期で成果を出す視点が必要です。

BtoB海外販路開拓は、準備段階での設計次第で成果が大きく変わります。闇雲に展示会へ出展したり代理店を探したりするのではなく、戦略の土台を固めることが重要です。
ここでは、進出前に必ず整理しておきたい4つのポイントを解説します。
まず明確にすべきなのは、なぜ海外販路を開拓するのかという進出目的です。売上拡大が目的なのか、特定市場での実績づくりなのか、あるいは将来的なグローバル展開の布石なのかによって、取るべき施策は大きく異なります。目的が曖昧なままでは、活動が散発的になり、成果を正しく評価できません。
あわせて、具体的なKPIを設定することが重要です。問い合わせ件数、商談数、サンプル提供数、受注件数、契約額など、プロセスごとに数値目標を設けることで、進捗を可視化できます。海外市場では成果が出るまで時間がかかるため、短期と中長期のKPIを分けて設計することが現実的です。
海外といっても市場特性は国や地域によって大きく異なります。経済規模、成長率、産業構造、法規制、商習慣などを踏まえ、どの国を優先するのかを明確にする必要があります。また、同じ国でも業界やセグメントによってニーズは異なります。
さらに重要なのが、具体的な顧客像の設定です。どの規模の企業に、どの部門向けに、どの課題解決として提案するのかを明確にしなければ、メッセージや営業戦略がぼやけてしまいます。ターゲットの明確化は展示会選定やWeb施策の方向性にも直結するため、事前に十分な市場調査と仮説設計を行うことが欠かせません。
自社商材がそのまま海外市場で通用するとは限りません。仕様、価格帯、品質基準、サポート体制などが現地の期待水準と合っているかを検証する必要があります。特にBtoB商材では、認証や規格対応が必須となる場合もあり、技術的・法的な適合性の確認が重要です。
また、競合と比較した際の優位性が明確かどうかも検討すべきポイントです。コスト競争力で勝負するのか、技術力やカスタマイズ対応で差別化するのかによって戦略は変わります。必要に応じて、現地ニーズに合わせた仕様変更や価格戦略の見直しも検討することで、成功確率を高められます。
海外市場では、すでに強力な現地企業やグローバル企業が存在していることが多く、競争環境を正確に把握することが不可欠です。主要競合の価格帯、提供価値、販売チャネル、パートナー戦略などを整理し、自社の立ち位置を客観的に確認します。
その上で、自社ならではの差別化ポイントを明確にすることが重要です。品質、納期対応力、アフターサポート、技術力、実績など、どの要素で選ばれるのかを言語化できなければ、現地顧客に響く提案はできません。競合環境の分析と差別化の整理は、海外販路開拓の戦略設計の土台となります。
BtoB海外販路開拓では、単一の手法に依存せず、複数のチャネルを戦略的に組み合わせることが重要です。
ここでは代表的な7つの成功手法のうち、まずは展示会出展と代理店活用について具体的に解説します。
海外展示会や見本市は、短期間で多くの潜在顧客や業界関係者と接点をもてる有効な手法です。BtoB商材では、実物を見せながら説明できるため、信頼構築や商談機会の創出につながりやすい特徴があります。
ただし、出展するだけでは成果は出ません。事前にターゲット顧客の属性やアポイント取得計画を明確にし、ブース設計や説明資料も現地ニーズに合わせて準備する必要があります。展示会はあくまでリード獲得の入り口であり、その後のフォローまでを設計して初めて成果に結びつきます。
展示会選定では、規模の大きさだけで判断しないことが重要です。来場者の属性、出展企業の業種、過去の商談実績などを確認し、自社のターゲット顧客が来場するかどうかを見極めます。
また、業界特化型の展示会は質の高い商談につながりやすい傾向があります。出展費用や渡航コストだけでなく、見込まれる商談数や受注確度を想定し、費用対効果を事前に試算することが成功への近道です。
展示会で獲得した名刺やリードを放置すると成果は生まれません。帰国後すぐにお礼メールを送る、オンライン商談を設定するなど、迅速なフォローが必要です。
さらに、見込み度合いに応じてリードを分類し、重点フォロー対象を明確にすることが重要です。展示会は単発イベントではなく、継続的な営業活動の起点として位置づけることで、受注率を高められます。
現地代理店や販売パートナーの活用は、効率的に市場へアクセスする有効な方法です。既存の販売網や顧客基盤を活用できるため、自社単独で営業拠点を構えるよりも低リスクで展開できます。
特に商習慣や言語の壁が大きい市場では、現地事情に精通したパートナーの存在が成果を左右します。ただし、代理店任せにするのではなく、役割分担と目標設定を明確にすることが成功の鍵です。
代理店選定では、規模や知名度だけで判断しないことが重要です。自社商材との親和性、既存顧客層、営業体制、実績などを総合的に評価します。
また、複数社と面談し、ビジョンや販売方針が一致しているかを確認することも欠かせません。短期的な売上よりも、中長期的に協業できる関係性を築けるかどうかを重視すべきです。
契約前には、販売エリアの独占権の有無、最低販売目標、価格設定権限、サポート範囲などを明確にしておく必要があります。
特に独占契約を結ぶ場合は、目標未達時の見直し条項を盛り込むことが重要です。契約条件を曖昧にしたまま進めると、将来的にトラブルへ発展する可能性があります。法的リスクも含めて慎重に検討することが、安定した海外販路開拓につながります。
BtoB海外販路開拓において、現地営業や訪問活動は信頼関係構築の観点から極めて重要です。特に高額商材や長期契約が前提となる取引では、対面でのコミュニケーションが意思決定に大きな影響を与えます。
メールやオンライン商談だけでは把握できない、現地企業の温度感や意思決定構造、競合状況などを直接確認できる点も大きなメリットです。現地営業は単なる売り込みではなく、市場理解を深めるための情報収集の場としても位置づける必要があります。計画的に訪問し、仮説検証を重ねることで、実効性の高い販路戦略へとつなげられます。
現地訪問を成功させるためには、事前に目的を明確化することが不可欠です。受注獲得を目的とするのか、市場調査を行うのか、パートナー候補との関係構築を図るのかによって訪問先や資料、質問内容は大きく変わります。
曖昧な目的で訪問すると、成果が可視化できず、単なる挨拶回りで終わる可能性があります。訪問前にKPIを設定し、訪問後に評価・振り返りを行う仕組みを整えることで、海外営業活動の質を高められます。
現地ヒアリングでは、自社目線の説明に終始せず、顧客の課題や購買基準を深掘りすることが重要です。価格だけでなく、納期、サポート体制、保証条件など、意思決定要因を具体的に把握する必要があります。
得られた情報は、商品仕様の改善や価格戦略の見直し、営業資料の再設計などに反映させます。ヒアリング内容を社内で共有し、戦略に落とし込むことで、訪問活動を単発で終わらせず、継続的な成果創出につなげることが可能になります。
BtoB海外販路開拓では、海外向けWebサイトの整備とSEO対策が不可欠です。現地企業はまずオンラインで情報収集を行うため、自社の存在を見つけてもらえる環境を構築する必要があります。
単なる翻訳サイトではなく、ターゲット国の検索行動や商習慣に合わせた設計が重要です。問い合わせ導線や資料請求フォームも、海外ユーザーにとって使いやすい形に最適化することでリード獲得効率を高められます。
多言語サイトでは直訳ではなく、ローカライズを意識することが重要です。専門用語や業界表現は国ごとに異なるため、ネイティブチェックや現地マーケットの理解が欠かせません。
また、価格表示や事例紹介、導入実績なども現地企業が信頼を判断する材料になります。ターゲット市場に関連する実績を前面に出すことで、問い合わせ率の向上が期待できます。
海外SEOでは、日本語キーワードの単純翻訳ではなく、現地で実際に検索されているキーワードを調査することが重要です。検索ボリュームや競合状況を分析し、現地市場に最適化されたコンテンツを制作します。
さらに、国別ドメインやサーバー配置、検索エンジンのシェアなども考慮する必要があります。継続的にアクセスデータを分析し、コンテンツを改善することで、安定したリード獲得チャネルとして機能させることが可能です。
BtoB海外販路開拓では、オンラインを起点としたデジタルマーケティングの活用が不可欠です。現地企業の多くは、展示会や紹介だけでなく、検索エンジンやSNSを通じて情報収集を行っています。自社の存在を継続的に認知させ、問い合わせにつなげるためには、戦略的なデジタル施策が求められます。
単発の広告配信ではなく、ターゲット国の市場特性や業界動向に合わせて施策を組み合わせることが重要です。広告、コンテンツ、SNS運用を統合し、長期的にリードを獲得・育成する仕組みを構築すると、安定した海外営業基盤を築けます。
海外向けデジタル施策では、検索広告やディスプレイ広告、SNS広告などを活用し、ターゲット企業に効率よくリーチします。国によって主要なSNSや広告媒体は異なるため、現地の利用状況を踏まえた媒体選定が重要です。
加えて、専門性の高いコンテンツ制作も欠かせません。ホワイトペーパーや事例紹介、技術解説記事などを通じて信頼性を高めることで、検討段階の企業との接点を増やせます。広告で集客し、コンテンツで信頼を醸成するという流れを設計することが成果につながります。
BtoB海外販路開拓では、リード獲得後の育成プロセスが極めて重要です。問い合わせや資料請求で獲得した見込み顧客に対し、メール配信やセミナー案内などを通じて継続的に情報提供を行います。
検討期間が長いBtoB取引では、接点を保ち続けることが受注率向上につながります。リードの行動履歴を分析し、関心度に応じた情報を提供すると、商談化率を高められるでしょう。単なる集客ではなく、育成までを一体で設計することが成功の鍵です。
BtoBマーケットプレイスは、海外企業との接点を効率的に構築できる手法の一つです。既に多くのバイヤーが登録しているプラットフォームを活用することで、自社単独ではリーチできない企業にアプローチできます。
初期段階の市場テストや販路開拓のきっかけとして有効であり、特にブランド認知度がまだ高くない企業にとっては有力な選択肢です。ただし、価格競争に陥らないよう、自社の強みを明確に打ち出すことが重要になります。
海外BtoBプラットフォームは、国や地域によって特性が異なります。特定地域に強いものや、業界特化型のものなど多様です。登録企業数やバイヤー層、掲載コスト、問い合わせ形式などを比較し、自社商材との相性を見極める必要があります。
また、単に掲載するだけでは成果は出ません。商品ページの最適化や問い合わせ対応の迅速化など、運用面の工夫が成果を左右します。
BtoBマーケットプレイスは、規格化しやすい製品や比較検討しやすい商材と相性が良い傾向があります。部品、素材、機械設備、OEM製品などは活用しやすい分野です。
一方で、高度なカスタマイズが必要なサービスや長期的な信頼関係を前提とするコンサルティング型商材は、別の手法と組み合わせる方が効果的です。自社商材の特性に応じた活用判断が重要です。
海外販路開拓では、いきなり大規模投資を行うのではなく、小規模で検証を重ねる方法が有効です。市場反応や価格受容性、競合状況を把握しながら段階的に拡大することで、リスクを抑えられます。
テスト販売は市場適合性を確認する重要なプロセスであり、失敗を最小化しながら学習を重ねるアプローチです。仮説検証を繰り返し、成功パターンを見つけてから本格展開に移行することが、長期的な成功につながります。
小規模検証では、特定地域や特定顧客層に絞って販売を開始します。数量や期間を限定し、価格設定や販売チャネルの妥当性を確認します。
販売データや顧客フィードバックを収集し、改善点を洗い出します。このプロセスを通じて、市場に適合する仕様やサービス内容を明確にできます。
テスト販売で得られた成果を分析し、再現性のあるモデルを構築できれば、本格展開へ移行します。成功要因を標準化し、販売体制や物流体制を強化することが重要です。
また、現地パートナーや人材の確保など、拡大に向けた体制整備も並行して進めます。段階的に拡大することで、安定した海外事業基盤を築くことが可能になります。

BtoB海外販路開拓は、単一の施策や短期間の取り組みで成果が出るものではありません。商談化までのプロセスが長く、国ごとに市場特性も異なるため、戦略的かつ継続的な取り組みが求められます。
ここでは、海外展開を成功に導くために押さえておきたい4つの重要ポイントを解説します。
BtoB取引は意思決定プロセスが複雑で、複数部門の承認を経て契約に至るケースが一般的です。海外市場ではさらに文化や商習慣の違いも影響し、商談化までに半年から1年以上かかることも珍しくありません。そのため、短期間での売上確保を前提とした計画はリスクが高いといえます。
販路開拓初期は、認知拡大や関係構築を目標とし、中長期的な視点でKPIを設計することが重要です。問い合わせ件数や商談数といった中間指標を設定し、段階的に成果を積み上げていくことで、安定した海外事業基盤を構築できます。
展示会出展、代理店活用、Webマーケティングなど、BtoB海外販路開拓の手法は多岐にわたります。いずれか一つに依存すると、成果が出なかった場合のリスクが大きくなります。複数のチャネルを組み合わせ、相互に補完させる戦略が効果的です。
例えば、展示会で獲得した名刺情報をデジタル施策で継続フォローし、代理店経由で商談を進めるといった形で接点を重ねることで、受注確率を高められます。各施策を単発で終わらせず、全体設計の中で役割を明確にすることが成功の鍵です。
海外市場は常に変化しています。規制の改正、競合の動向、為替や経済環境の変動など、外部要因の影響を受けやすいのが特徴です。一度調査した情報だけに頼るのではなく、継続的な情報収集が不可欠です。
現地企業や業界団体との関係構築、定期的な市場調査、顧客ヒアリングなどを通じて最新情報を把握することで、戦略の修正や新たな機会の発見につながります。現地理解を深め続ける姿勢が、長期的な競争優位を生み出します。
海外販路開拓には、営業、マーケティング、法務、物流など多岐にわたる専門知識が求められます。すべてを社内で対応しようとすると負担が大きく、スピードも落ちる可能性があります。
一方で、外部パートナーに依存しすぎると、自社にノウハウが蓄積されにくいです。重要なのは、戦略立案や意思決定は自社が主導しつつ、専門領域は外部の知見を活用するという役割分担です。社内体制と外部リソースをバランスよく組み合わせることで、効率的かつ持続的な海外展開を実現できます。
BtoB海外販路開拓では、十分な準備や戦略設計を行わないまま施策に着手し、思うような成果が出ないケースが少なくありません。
ここでは、実際によく見られる代表的な失敗例を取り上げ、その背景と回避のポイントを解説します。
海外展示会や見本市は、有力なバイヤーやパートナー候補と直接接点をもてる貴重な機会です。しかし、出展自体を目的化してしまい、名刺交換や商談後のフォロー体制が不十分なまま終わってしまうケースが多く見られます。
展示会で得られるリードは、適切なフォローを行って初めて価値を生みます。出展前にターゲット企業の選定や商談アポイントの設定を進め、出展後はメール配信やオンライン面談などで継続的に接点をもつ体制を整えることが重要です。展示会はスタート地点であり、その後の追客設計こそが成果を左右します。
現地代理店や販売パートナーの活用は、海外販路開拓を効率化する有効な手段です。しかし、契約後に販売活動を全面的に任せきりにしてしまい、自社が状況を把握できなくなる失敗も少なくありません。
代理店は複数ブランドを扱っている場合が多く、自社商材が常に優先されるとは限りません。定期的な販売報告の共有、共同訪問、販促資料の提供などを通じて、主体的に関与する姿勢が求められます。自社が戦略と目標を明確に示し、パートナーと二人三脚で取り組むことで、販路拡大の成果を最大化できます。
海外向けWebサイトやデジタル施策を、日本国内向けの内容を翻訳しただけで運用するケースも失敗例の一つです。検索行動や情報収集の手段は国や地域によって異なり、単純な多言語化だけでは十分な効果を得られません。
海外SEOでは、現地で使用される検索エンジンやキーワード、競合サイトの状況を踏まえた設計が必要です。また、問い合わせフォームや資料請求の導線も、現地企業の意思決定プロセスに合わせて最適化する必要があります。国内の成功事例をそのまま適用するのではなく、市場ごとに戦略を再設計することが重要です。
BtoB海外販路開拓を成功させるには、ターゲット市場の選定が極めて重要です。国ごとに市場規模、産業構造、貿易慣行、競争環境が大きく異なるため、自社商材との適合性を見極めることが求められます。
ここでは、日本企業の海外販路開拓で注目される3つの国を紹介します。
中国は世界第二位の経済規模を誇る巨大マーケットであり、BtoB取引も多岐にわたる分野で活発です。製造業や機械設備、化学品、素材など、幅広い商材の需要が存在し、日本企業が長年販路を開拓してきた実績があります。実際にジェトロの調査では、多くの日本企業が中国市場を海外拠点として持つなど、進出先としての存在感が高いことが示されています。
中国市場は規模だけでなく、都市ごとの産業集積やサプライチェーンの成熟度も高く、取引機会の多さが魅力です。また、越境ECやデジタルB2Bプラットフォームを通じた商談機会も豊富であり、オンラインとオフラインの両面で販路開拓が可能です。
タイはASEAN地域の中核的な市場として注目されています。東南アジア経済共同体(ASEAN)に属する同国は、地域全体と強い貿易関係を持ち、中国や日本、アメリカを含む主要市場との結びつきが強いのが特徴です。特に製造業や部品・機械系のBtoB取引において、現地生産と輸出双方の需要があります。
また、ASEAN自由貿易圏の恩恵を受け、周辺国との関税優遇や貿易促進が進んでいます。中小企業にとっては、東南アジア市場の玄関口としての役割を担い、初期段階の販路開拓先として適しているといえるでしょう。
アメリカ合衆国は、世界最大級の成熟市場としてBtoB需給が堅調に推移しています。GDP規模が世界最大であるだけでなく、テクノロジー、ヘルスケア、機械設備、産業部品など多様な分野で高い需要が存在します。
日本企業の調査でも、米国は海外事業拡大先として上位に位置しており、既存取引先の拡大や新規販路開拓に積極的な企業が多いことが示されています。市場が成熟している分、競争は厳しいものの、品質力や技術力を持つ企業にとっては高単価・継続的な取引につながる可能性が高い市場です。

BtoB海外販路開拓は、展示会出展や代理店活用、Web施策など単一の手法だけでは成果につながりにくく、戦略設計から実行、検証までを一貫して行うことが重要です。国選定やターゲット設定、競合分析を踏まえた上で、複数チャネルを組み合わせながら中長期で取り組む姿勢が成功を左右します。
BtoB海外販路開拓を本格化させるならAXIA Marketing(アクシアマーケティング)株式会社へご相談ください。市場調査から競合分析、展示会・Web施策設計、現地パートナー開拓まで一貫して支援します。戦略設計から実行フェーズまで伴走型でサポートしますので、まずはお気軽にご相談ください。
参考文献
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